オーストラリアで実際に起こった謎の女生徒失踪事件の映画化。映画は、1900年2月24日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たちの内数名が忽然と姿を消してしまったこの事件を、独特の色彩美で、かつ神秘的な雰囲気で描いてゆく。この“美しさ”がキーワードとなり、いわゆる“ホラー”とは違った意味での“怖さ”がある作品。オーストラリア時代には「ザ・ラスト・ウェーブ」や本作のように幻想的な作品を手掛けていたP・ウィアーの秀作。

ヴィム・ヴェンダース、31歳の時に撮った長編第7作。白血病で死の不安に生きているハンブルグの額縁職人ヨナタン。彼を殺人にはめ込み、完全犯罪を進めながら危険な友情にはまりこんでいくトム・リプレー。死んだ筈の画家の贋作を書いているポガッシュ。物語は、サスペンスに富む発端の画の競売シーンから、この3人の絡んだストーリーを小気味よいテンポで進めていく。

世界最大の英語辞典編纂を背景に、計画の中心人物である孤高の言語博士と、協力者となった呪われた殺人犯との関係を描く。メル・ギブソンとショーン・ペン共演による、オックスフォード英語辞典を巡る真実の物語。

日本人作家・曽根圭介の同名小説を韓国で映画化し、欲望を剥き出しにした人々が大金を巡って激しくぶつかり合う姿を予測不能な展開で描いたクライムサスペンス。失踪した恋人が残していった多額の借金の取り立てに追われるテヨン、暗い過去を精算して新たな人生を始めようとするヨンヒ、事業に失敗しアルバイトで生計を立てるジュンマン、借金のため家庭が崩壊したミラン。ある日、ジュンマンは職場のロッカーに忘れ物のバッグを発見する。その中には、10億ウォンもの大金が入っていた。「シークレット・サンシャイン」のチョン・ドヨンがヨンヒ、「アシュラ」のチョン・ウソンがテヨン、「スウィンダラーズ」のペ・ソンウがジュンマンを演じる。

森の中で発見された男の死体をめぐって繰り広げられるユーモラスなサスペンス。軽妙な演技が光るシャーリー・マクレーンのデビュー作としても知られる、アルフレッド・ヒッチコックによる1955年の作品。

2022年、今から約50年後のニューヨークには人口が膨大したことによって食糧難が起こっていた。人々は1週間に1度、政府が配給する「ソイレント・グリーン」と呼ばれるウェーフェース状の食料で命を継いでいたが・・・。

離婚調停中であり、娘の郁子の親権を夫邦夫と争っている淑美は生活を立て直そうと、郁子と一緒に新しいマンションに引っ越す。しかし、そこは雨漏りが酷い、水道水が不味い、上階の子供の足音がよく響くなど不具合が多く、また彼女は何か不穏なものを感じていた。 ある日、淑美は屋上で、赤い子供用バッグ(mimikoバッグ)を見つけ、それがきっかけで郁子と同じ幼稚園に通っていた少女・河合美津子が2年前から行方不明になっているのを知る。美津子は父と共に、淑美たちの真上の部屋に住んでいて、行方不明になったときには似たバッグをかけていた。 バッグは落とし物としてマンション管理人に届け、捨てられたことを確認するが、後日また屋上で同じものが見つかった。娘の郁子はバッグが気になるようで、また、見えない女の子と会話する奇行が見られるようになった。淑美は、美津子の霊が郁子を連れ去ろうとしているのではないかと恐慌に陥り、一度はマンションを出る決意する。

元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸の孤島に1ヵ月閉じ込められることと、締め切りまで時間がないことを除けば、おいしい仕事のはずだった。しかし、前任者のゴーストライターは事故で死んだという―。とにかく、気乗りがしなかった…。仕事を始めた直後、ラングに、イスラム過激派のテロ容疑者を‘不法’に捕らえ、拷問にかけたという戦犯容疑がかかる。しかし、この政治スキャンダルもまだ序章に過ぎなかった。

有能と評価が高い首席検事補ラスティだが、美人の女性検事補キャロリンがレイプされ、惨殺された事件を担当することになるが、内心激しく動揺する。ラスティは以前、キャロリンを愛人にしていた時期があったからだ。キャロリンは検事局の他の男性たちとも関係を持っていたとはいえ、嫌な予感は的中してラスティは容疑者として逮捕されてしまう。続いて開かれる法廷で、ラスティは自分の身の潔白を証明することになる。

巨匠リドリー・スコットが突きつける、空前のアクション・サスペンス大作! レオナルド・ディカプリオと、アカデミー俳優ラッセル・クロウ――ハリウッドきっての豪華2大スターが顔を合わせ、いま至極の「嘘の世界」〈ワールド・オブ・ライズ〉が、その幕を開ける! 世界を救おうとする2人の男。CIA工作員のロジャー・フェリス(ディカプリオ)と、彼の上司であるベテラン局員、エド・ホフマン(クロウ)。 フェリスは、世界中の情報網の中枢に潜入し、現場を知らない上司にキレながらも、命を張って働く男。一方のホフマンは、平和な自宅や安全な本部から電話一本で命令し、部下の意見は無視する冷酷な男だ。 そんな生き方も考え方も違う2人の目的はひとつ。地球規模の爆破事件のリーダーを捕まえること。 足跡すら残さない正体不明の犯人をおびき出せるのは、「世界一の嘘」しかない。フェリスとホフマン、そして他国の諜報部の、息もつけない頭脳戦が始まった!  果たして世界を救うのは、いったい誰のどんな嘘か──?

1930年、ロサンジェルスのハイウェイ沿いにあるガソリンスタンドの安食堂。ここにひとりの流れ者がやって来る。食堂の女房の体に魅せられた男は、そこで働くことにした。やがて二人は情事を重ねるが食堂の主人はまったく気づかない。そして二人はついに、恐ろしい計画を実行に移すのだが…。

SFバイオ・ホラー。シカゴの自然博物館に南米から届いた不審な荷物の中身は、別の生命体に寄生して全く新しい生命組織に変貌させてしまう、未知の生命体だった。成長したその生命体は……。

130年前に建てられて以来、カサデラコリーナは影のあるゴシック様式の建物であり、多くの伝説と悲劇的な死の噂に囲まれ、一人で立っていました。 邸宅の過去に興味をそそられたデビッドマーロー博士は、他の3人とチームを組んでいます。 恐怖の性質に関する研究。 そして、家はそのテナントの恐怖を目覚めさせます...