フレッド・アステア、シド・チャリシー主演のミュージカル映画。かつてダンス映画で名声を得た俳優トニー。その彼も今や俳優生命に陰りが見え始めていた。そんな時、旧友のマートン夫妻が、彼のために書き下ろしたミュージカル・コメディ「バンド・ワゴン」の舞台化案を持ち掛けてくる。トニーは初め戸惑うも、その企画へ参加することに。さらにそこへ、ジェフリーという男も協力者としてやって来る。彼は作品の近代的な音楽劇化を提案。その突飛な発想で、トニーの共演者に新進バレリーナのガブリエルを抜擢した。こうして彼らは、ジェフリーのアイデアに不安を抱きながら初演を迎える。

フレッド・アステア&ジュディ・ガーランド共演。主人公の有名ダンサーが、酒場の踊り子を一流のダンサーに育てあげるまでを、ロマンスを交えて描く傑作ミュージカル。 ダンサーのドンは、パートナーに去られた意地で、酒場の踊り子ハンナを誘い新たなパートナーとしてレッスンを始める。踊りの基本も知らないハンナだったが、ドンは来年のイースターまでにハンナを一流のダンサーに仕立ててみせると誓うが…。 アーヴィング・バーリンの名曲の数々にのせ、フレッド・アステアとジュディ・ガーランドが歌い踊る、戦後日本で初めて公開された傑作ミュージカル。アカデミーミュージカル映画音楽賞受賞。