「史上最大の作戦」ノルマンディー上陸作戦。掩蔽壕の機関銃座から猛烈な銃撃を受けながらもオマハ・ビーチ上陸作戦を生き残った米軍第5軍第2レンジャー大隊C中隊隊長のミラー大尉(トム・ハンクス)の下に、米第7軍第101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊第1大隊B中隊に所属するジェームス・ライアン2等兵(マット・デイモン)をノルマンディー戦線から探し出し無事帰国させよ、という任務が下った。ライアン家の4人兄弟はジェームス以外の3人の兄弟が戦死し、彼が唯一の生存者であった。息子たちの帰国を本国で待つ母親に息子全員の戦死の報せが届くのはあまりに残酷だ。たった一人だけでも生かし、母親の下に息子を返してやりたいという軍上層部の配慮だった。ミラーは兵士一人を救出するために部下の命を危険にさらす任務に乗り気ではなかったが、危険極まりない敵陣深く進入し、ジェームス・ライアンを救出するための捜索を始める。

ライバルとして競い合う2人の天才マジシャン、アンジャーとボーデン。ある日、水槽脱出に失敗したアンジャーが溺死し、ボーデンは殺人罪で逮捕されて……。伏線だらけの衝撃サスペンス。

実体験を基に描かれた、O・ストーン監督によるベトナム映画。クリス・テイラーがベトナムにやって来たのは1967年。大学を中退してまでベトナムに志願したのは、次々と徴兵されてゆく彼と同年代の若者たちのほとんどが、少数民族や貧しい者たちだった事に対する義憤からであった。だが、いきなり最前線の戦闘小隊に配属されたテイラーにとって、戦争の現実は彼の想像をはるかに超えた過酷なものだった。

1899年、パリ。貧しい青年作家クリスチャンはナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”に仲間と潜り込むが、一番人気の踊り子で上流階級相手の高級売春婦のサティーンと恋に落ちる。サティーンの機転で、クリスチャンは彼女が主演する新作舞台の台本を書くことになる。一方、資金繰りに困ったムーラン・ルージュのオーナーのジドラーは、資産家ウースター公爵から資金を引き出そうと、サティーンに彼の愛人になるよう強要する。

南アフリカ、1893年。ただ白人では無いことを理由に一人の青年紳士が列車の一等車から放り出され、この人種差別に青年は激しい怒りを覚えた。青年の名はモハンダス・K・ガンジー。ロンドンで法律を学んだ彼はインド人商社の顧問弁護士として南アフリカのダーバンへ渡って来たのだ。彼はインド人移民に呼びかけて身分証明カードを焼き拾てることを提唱する。

「セイ・エニシング」「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウ監督が自身の体験を基に、ブレイク寸前のロックバンドのツアーの同行取材を任された15歳の少年の姿を描いた青春音楽ムービー。15歳の少年ウィリアムは伝説的なロック・ライターに自分の記事が気に入られ、ローリングストーン誌の仕事をもらう。さっそく取材で楽屋を訪れた彼は、グルーピーの中にいたペニー・レインに一目惚れする。

1942年9月。ナチス・ドイツの猛攻にさらされ陥落寸前のスターリングラード。そこへ送り込まれた新兵ヴァシリ。敵の銃弾が降り注ぐ中、死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、同じように身を潜めていた青年政治将校ダニロフと出会う。ダニロフのライフルを借りたヴァシリは驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていった。

1993年、国際世論におされた米軍は民族紛争の続くソマリアへ派兵。内戦を終結させようと最大勢力ババルギディル族を率いて和平に反対するアイディード将軍の副官2名を捕らえるため、約100名の特殊部隊を首都モガディシュへ強襲させた。当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだったが、作戦の開始直後にアイディード将軍派の民兵により2機のヘリコプターがロケットランチャーで撃墜されてしまう。 敵地の中心へ仲間たちの救出に向かう兵士らは泥沼の市街戦に突入していく。

夏を過ごそうと田舎町で下宿するハンバートに、未亡人シャーロットは積極的だが、当のハンバートは彼女の娘・ロリータに心奪われていた。やがてハンバートとシャーロットは結婚するが、夫が娘を愛してる事を知ったシャーロットは逆上のあまり事故死してしまう。心置きなく二人だけの暮らしと相成るはずだったが、近所の視線も気になり、ハンバートはロリータを連れて車で旅に出るのだが……。

純粋でいて残酷、あまりにも多感な二人の女子高生が夢見る幻想と現実。夢に溺れる二人は、ついには自分達の領域を侵すものを抹殺しようとする……。実際に起きた事件の映画化で、彼女たちが犯行に駆り立てられるまでを鮮明に解き明かした、ピーター・ジャクソン監督による心理ドラマ。

1997年。パリでパパラッチの追跡を振り切ろうとした車が事故を起こし、車に乗っていたダイアナ元皇太子妃は命を落としてしまう。英国民の関心は、生前からたびたびダイアナとの不仲説が取り沙汰されていたエリザベス女王に向くが、チャールズ皇太子と離婚して民間人に戻っていたダイアナの死に対し、女王など王室の人々は静観を決め、大衆の不信感が募る。そこで首相に選ばれたばかりのトニー・ブレアが事態収拾に臨むが……。

南アフリカ、ヨハネスブルクのスラム街に暮らすツォツィ(プレスリー・チュウェンヤガエー)は、仲間とつるんで窃盗やカージャックを繰り返していた。ある日、高級住宅街にやってきた彼は車を運転していた女性を撃って逃走。やがて、強奪した車の後部座席に生後間もない赤ん坊がいることに気づいたツォツィは、赤ん坊を紙袋に入れて自分の部屋に連れ帰るが……。

一見ゴージャスなカップルだが、実は敵対する国際的組織の殺し屋同士。といえば殺伐とした話のようだが、愛し合う者同士だからこそ楽しい、究極の夫婦ゲンカといえそうなのが本作。「ボーン・アイデンティティー」「フェア・ゲーム」のD・リーマン監督は速いテンポでアクションを畳みかけながら、ブラピとジョリーという2大美男美女スターの顔合わせをコミカルかつオシャレに盛り上げている。

1890年代の米国南部。戦死したと思われていたジャックが6年ぶりに帰還し、妻や村人たちは動揺する。しかも、粗野だった彼は温和な性格に変わっていて……。謎めいたラヴ・ストーリー。