ストックホルム郊外の小さな町。母親と2人暮らしの12歳の少年オスカーは、同級生のいじめに苦しみながら、いじめっ子たちへの復讐を夢想して堪え忍ぶ毎日。ある晩、彼が近所で出会った謎めいた少女エリは、オスカーの家の隣に父親と引っ越してきたばかり。どこか自分よりも大人びた面があるエリにオスカーが魅了されていく一方、町では殺人事件など奇妙な出来事が立て続けに発生。後者にはエリの意外な正体が関係していた。
1934年、イギリスの片田舎にある全寮制の女子高校。洗練された美しい校長ミス・Gはその妖しい魅力で女生徒たちの憧れの的だった。ダイビングチームに所属する女子生徒ディーらは、ミス・Gが語る異国の地の話やファッションの虜になり、校長の目をひこうとやっきになっている。そんなある日、スペインから貴族出身の美少女フィアマが編入してくる。ダイビングチームに加わったフィアマをミス・Gはすっかり気に入って特別扱いするが、他の女子生徒たちはこれに嫉妬し、フィアマを執拗にいじめ始める。
監獄の中、雑居房のひとつで、1人の少年が渾身の力を込め、1人の青年の首を絞めた。犯行を発見した看守たちに取り押さえられた少年は「ぼくがやりました!」と叫び続ける。この殺人事件を捜査し始める、警部(石橋蓮司)と警部補(遠藤憲一)。加害者と思われる少年は有吉淳(松田龍平)。ゲイバーで働いていた有吉は、男客から性的暴行を受けたことから逆上し殺害に及ぶ。被害者の青年は香月史郎(安藤政信)。幼い頃から様々な罪を犯し、最終的には路上で人を殴り殺した。偶然にも有吉と香月は同日に、この刑務所に投獄されている。誰にも心を開かない有吉と、気に入らないとだれかれ構わず殴り倒してゆく凶暴な香月。正反対のタイプにも関わらず、香月は有吉を守り、2人の間には濃密で暖かい空気が流れていた。そして、捜査線上に浮かび上がるもう1人の男。それはこの刑務所の新所長(石橋凌)。ぞっとするような笑みをたたえながら、恐ろしく優しい口調で話しかけるこの所長は、かつて自分の妻を香月に暴行され、結果妻は自殺するという壮絶な過去を持っていた。誰が真実を告げているのか? そして、「ぼくがやりました!」と叫び続ける有吉の真意とは……。
タークとルースターは、20年以上コンビを組んでいるベテラン刑事。固い絆で結ばれた二人だったが、とある連続殺人事件の容疑がタークにかけられて……。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ共演のサスペンス。