爆破テロ事件の犯人という冤罪を受け、親族まで逮捕された男。父は「冤罪をそそげ」と遺言を残して獄死してしまう……。世界的な関心を集めたジェリー・コンロンの手記を映画化した作品。

“魔王”と呼ばれたイタリア首相、アンドレオッティをモデルにした政治バイオレンス・ドラマ。犯罪や汚職に手を染めながらも権力に君臨するアンドレオッティ。しかし、マフィアとの対立を深めていき……。主演はトニ・セルヴィッロ。

まだ平和だったころのアフガニスタン。ある事件をきっかけに、兄弟のように育ったハッサンを裏切った少年アミール。それから20年後、親友への思いを胸に、アミールは戦禍の故郷へ旅に出る。真の友情を描く感動大作。

アリス・シーボルトのベスト・セラー小説をピーター・ジャクソンが映画化。14歳で殺害されてしまった少女・スージー。事件がきっかけでバラバラになってしまった家族と、天国から見守るスージーの絆を事件の顛末を絡めスリリングに描くファンタジー。

1970年代、脇役俳優のオームは人気女優シャンティに恋をするが、シャンティは売れっ子プロデューサーのムケーシュと密かに結婚・妊娠していた。しかし、ムケーシュは、妻の妊娠を喜ぶどころか疎ましく思っており、ある晩、撮影中の映画のセットにシャンティを呼び出し、罠にはめて殺害。シャンティを助けようと駆け付たオームも、映画スターのカプール夫妻の車にはねられてしまい、搬送先の病院で息を引き取る。オームの死亡と同じ時、同じ病院でカプール夫人は男児を出産。その男の子はオームと名付けられて育ち、30年後、スター俳優として活躍するが……。

大量虐殺による恐怖ですべてを支配してきた独裁者、スターリンが1953年に死去。そこから始まる後釜を狙いの熾烈な権力バトルを描く。スティーヴ・ブシェミほか個性派俳優陣共演によるブラック・コメディ。

文無しのジョンは通りかかったシドニーにコーヒーを奢ってもらい、ネバダ州リノに連れて行かれる。シドニーはベテランのギャンブラーだったのだ……。博徒と殺し屋の町で、男の過去が蘇る。

ロンドンの高級娼婦シモーヌと、その運転手となるならず者のジョージ。ふたりの間にほのかな愛が芽生えて……。『フック』『ロジャー・ラビット』のボブ・ホスキンスらが出演。

生涯を海兵隊に費やした軍曹が、エリート将校を指揮するために戻ってきた。最初はお互いの主張がまるで異なり、あからさまな敵意を剥き出しにするが、やがて将校たちは鬼軍曹に惚れ込んでいき……。

1966年のパリ。政府から首都圏整備拡張計画が交付され、至る箇所に新興団地や道路が建設されていく。パリ郊外の公団住宅に住む人妻ジュリエットは、ガソリンスタンドに勤める夫の稼ぎが悪いため、昼間に売春を行っていた。幼い娘を託児所に預けてからカフェで客を待ち、今日も若い男を安ホテルに連れ込んで一仕事する。そして彼女の行きつけの美容院で働くマリアンヌも、あるアメリカ人に電話で誘われてホテルへと向かう。

ふとしたきっかけで知り合った男が仕掛けた愛の罠にはまり、自らの内面に潜むさまざまな感情を目覚めさせていく女。“9週間半”にわたる大胆で官能的な世界を描いた異色のラヴ・ストーリー。

アルゼンチンの田舎に生まれたエバは15歳の時、タンゴ歌手の愛人となって貧しかった家を抜け出した。ブエノスアイレスに住みついた彼女は次々とパトロンを変え、ラジオの仕事から女優、国民的スターへと成長する。エバはやがて、陸軍大佐ペロンと知り合った。彼女は民衆にラジオで呼びかけ、投獄されてしまった彼を助け出し、“アルゼンチンの聖母エビータ”への道を歩き出す……。

恋人と別れて一人暮らしを始めた不動産会社に勤めるスティーブンは、寂しさを紛らわすためにケーブルTVの申し込みをした。待つ事4時間。けたたましいノックの音と共にやってきたケーブルガイは、妙に馴れ馴れしい態度でやたらとサービスのいい変わり者。根がお人好しのスティーブンは、そのケーブルガイの好意を無下に出来ないと受け入れるが、それが彼の悲劇の始まりだった…。