'57年のウィーン、冬。身元を隠し、ホテルの夜番のフロント係として働く元SSのマックスの目前に、かつて弄んだユダヤ少女ルチアが今や高名な指揮者の妻となって現われる…。

1949年、パリでフランス料理の虜となったアメリカ女性ジュリア。彼女は名門ル・コルドン・ブルーで学ぶと、家庭で誰でも作れる524のレシピを本にまとめて出版する。本はベストセラーとなり、彼女はテレビの料理番組に出演するなど一躍人気者となった。それから50年後のニューヨーク。小説家になる夢に破れた29歳のOLジュリーは、人生を変えるためにある無謀な計画を立てる。それは、365日かけてジュリアが書いた524のレシピに挑戦し、その過程を毎日ブログに綴ることだった……。

アフガニスタンの戦場で女性衛生兵として15カ月間の従軍生活を送った後、帰国したマギーは、5歳となった息子のポールとようやく再会。ところがその間に、前夫のリチャードが新しい恋人を見つけて、ポールはすっかり彼女になついており、実の母親のことを半ば忘れている息子の様子に、マギーはショックを受ける。そんなポールを無理やり自分のもとに引き取って2人の新生活が始まるが、母子関係の修復はなかなか容易ではなかった。