南大西洋を航海中の米軍の駆逐艦ヘインズは自艦に接近してきた独軍の潜水艦を捕捉し、やがて両者の間で一騎打ちが火蓋を切る。駆逐艦の艦長マレルはかつて妻を戦争で失い、対する独軍潜水艦の艦長フォン・ストルベルグも、愛児たちを祖国のために失った男。2人ともに戦争に対して実は批判的である立場ながら、見えない相手を好敵手と見なし、全力で戦いに臨む。やがて両者の間には互いに対する奇妙な尊敬の念が芽生えていく。

第2次世界大戦末期の1945年2月、連合軍は敗走するドイツ軍を追ってライン川に迫った。ドイツ軍は、天然の要害であるライン川を盾にして防御するしかなく、連合軍もライン川を渡河すべく、無傷の橋を目指していた。 ブロック将軍は上司から、担当地区に残る橋を全て爆破するように命じられたが、川の向こうには7万5000人の兵が残されており、この友軍が撤退できるようレマゲン鉄橋をぎりぎりまで残し、連合軍が間近に迫ってから破壊しようとする。将軍は腹心の部下、クリューガー少佐を橋防衛部隊の指揮官に任命し、連合軍が橋の目前まで迫るまで爆破しないように指示する。 クリューガー少佐が橋に赴くと、書類上では1600名の兵員が実際はほとんどおらず、爆破のための爆薬すら無い逼迫した状況であった。少佐は、爆破の準備や橋の防衛陣地の構築とともに増援部隊の派遣を要請するが、いくら要請しても生返事ばかりで一向に援軍が来る気配は無い。そうしているうちに、アメリカ軍のバーンズ少佐指揮の機甲歩兵大隊に所属する先遣隊が橋の間近まで迫り、橋をめぐる攻防戦が始まる。

第一次大戦が終わり、生き残った一人の軍曹。彼は1942年、第二次大戦においてグリフら4人の若い兵士を含む狙撃兵分隊を指揮していた。非情な戦場におののく新兵たちに、“殺人ではなく、ただ殺すだけ”といった教えを諭し、戦場で生き残ることの意義を伝えていく軍曹。するとグリフたち4人は、北アフリカ戦線からシシリー島、そしてノルマンディー上陸作戦と戦地を渡り歩く中で不思議と生き残り、それぞれひとりの人間としても成長していく…。

第二次世界大戦末期の戦局が大詰めとなった1944年。イギリス空軍はノルマンディ上陸作戦に先駆けて制空権を握るため、ドイツ軍の燃料工場の破壊が急務であった。特命を受けた633爆撃隊だが、そこは巨大な断崖に守られた難攻不落の地であった…。