ドイツ軍に美しい故郷を踏みにじられ、両親も妹も失ったイワンはナチス・ドイツヘの激しい憎しみから、パルチザンに協力している。危険を犯して敵の占領地域を偵察するという大人も顔負けの任務をこなしているのである。だがガリツェフ上級中尉も、グリャズノフ中佐も、ホリン大尉も、カタソーノフ古参兵も、彼をこのまま危険な仕事につかせておきたくなかった。大人たちはイワンの身を案じ、後方にもどして学校へ通わせようとするが、イワンはそれを拒む。

車の陸送に従事するコワルスキーはコロラド州を訪れ、1970年型ダッチ・チャレンジャーをサンフランシスコまで運ぶ仕事に取りかかる。デンバーで立ち寄ったバーの店主と「目的地まで15時間で届ける」という賭けを行った彼は、時速200kmでハイウェイを爆走。追跡する白バイ警官を振り切り、検問を強行突破し、邪魔する者をすべて蹴散らしていくコワルスキーの暴走はニュースで知れ渡り、彼に協力する者も現れる。

建築家を目指す潔癖症の男が、ある日、車が故障して困っている女性を助けようとするが、衝動的に殺してしまう。これをきっかけに、まるで理想の家の建築を追求するかのように、その後12年にも渡って殺人を重ねていく。

教会で働くケラーから殺人の懺悔を聞いた神父ローガン。だが、状況証拠から神父自身が犯人にされてしまう。聖職者の彼は懺悔の内容を語ることができず……。戒律に挑戦した異色のサスペンス。

男は元軍人。依頼は拉致された少女の救出。だが、何かがおかしい?? 元軍人のジョーは行方不明者の捜索を請け負うスペシャリスト。ある時、彼の元に舞い込んできた依頼は、いつもと何かが違っていた。依頼主は州上院議員。愛用のハンマーを使い、ある組織に囚われた議員の娘・ニーナを救い出すが、彼女はあらゆる感情が欠落しているかのように無反応なままだ。そして二人はニュースで、依頼主である父親が飛び降り自殺したことを知る──。

マギーは、仕事もせず男遊びばかりしていた。義理の母親に家を追い出されたマギーは、姉のローズの家に居候することになる。しかし、マギーはローズの恋人と浮気をした所をローズに目撃され、家を追い出されてしまう。行き場を失ったマギーは、亡くなったと聞かされていた祖母の家を訪れるのだが……。