凶悪犯の張り込みの最中に親友で同僚の堀部の好意に甘え、数カ月前に幼い子供を亡くし失意のまま体調を崩していた妻・美幸を病院に見舞った西は、そこで妻が不治の病で助からないことを聞かされる。ショックを受ける西。だがそんな彼に、更に堀部が犯人の凶弾に倒れたとの連絡が入った。その後、犯人は別の場所で発見されるも、逮捕へのあせりから西は失態を演じ、後輩の田中が命を落としてしまう。罪悪感にさいなまれ、職を辞す西。彼は、下半身不随となり車椅子の生活を送る堀部に画材道具を贈る為、また田中の妻や余命幾ばくもない美幸との生活資金を工面する為、ヤクザから借金を重ねるようになる。しかし、その返済に首が回らなくなり、思い余って銀行強盗を決行。盗んだ金を堀部や田中の妻に送り、ヤクザに借金を返済すると、残った金を持って美幸と共に旅に出るのだった。だが、そんな西をヤクザたちは利子が足りないと言って執拗に追いかけてきた。妻との残り少ない時間を誰にも邪魔されたくない。西は、追ってきたヤクザたちを次々に殺害していく。やがて、後輩の刑事の中村が西の身を案じて駆けつけてきた。しかし、西は彼にもう少し時間をくれと頼む。静かな砂浜、妻をそっと抱き寄せた西は、自ら自分たちの人生に幕を引く。

文無しのジョンは通りかかったシドニーにコーヒーを奢ってもらい、ネバダ州リノに連れて行かれる。シドニーはベテランのギャンブラーだったのだ……。博徒と殺し屋の町で、男の過去が蘇る。

21歳のベンは医科大への進学のため授業料と生活費で30万ドルが必要になった。教授に誘われた会でMITの数学の学生でチームを組みラスベガスのカジノでディーラーよりもプレーヤーのほうが有利である数少ないゲームであるブラックジャックで一山当てようと誘われる。最初、ベンは断ったが仲間に入り順調な滑り出しを見せる。

マイアミで取立屋を行っているチリ・パーマーは無類の映画好き。ボスが急死したため、彼らの組織は悪党レイの傘下に入ることになったが、チリを嫌うレイは彼に取り立ての難しい仕事をまわす。飛行機事故で死んだ事になっているクリーニング屋レオの足どりを追ってベガスに赴いたチリは、レオの情報と引き換えにハリウッドのB級映画プロデューサー、ハリーからの借金回収を頼まれる。だが愛人カレンの家に押し入ったチリとハリーは意気投合し、いっしょに映画を作る話で盛り上がる。だがハリーは、ヤバイ商売で有名な会社から渡されていた映画資金を使い込んでいたのだ……。

昔から仲の良い4人の女友達。3人はキャリアを積み、結婚もし、順風満帆。ところがオリビアにいたっては、失業中でなんとか生計をたてている有様だった。未だ独身で前の男が忘れられずにいる彼女に、新しい男性を紹介するが、誠実で素敵に見えたその彼、実は二股をかけていたのだった…。傷つきながらも、本当の恋と幸せを模索する女性たちを描くラブ・ストーリー。