画家であり、小説家でもあるP・リドリーの初監督作品。1950年代、アイダホ。小麦畑の広がる田舎に育った8歳のセスは、ある日友達のイーブンとキムと共に一人暮らしの謎めいたイギリス人女性ドルフィンにいたずらをし、母に叱られて謝りに行かされた。鯨の骨や古いモリが飾られた異様な雰囲気の家の中で、自殺した夫の髪の毛や歯をドルフィンに見せられたセスは、たまたま父が読んでいた本からの連想で彼女を吸血鬼と思い込む。その翌日、イーブンの死体がセスの家の井戸の中から発見された……。

人類のほとんどがバンパイアと化した近未来、食糧源である人間の数は減少する一方だった。バンパイアは不老不死である代わりに、人間の血液を取り込まないと理性を失い凶暴化してしまう。そんな中、自らもバンパイアである血液研究者のエドワード(イーサン・ホーク)は、絶滅寸前の人間に危害を与えずに済む代用血液の開発に奮闘するが……。