1925年のメキシコ。黄金探しに夢をかける老人ハワードと出会い、金鉱掘りに乗り出したアメリカ人のドブズとカーティン。運良く砂金を発見する3人だが、いつしか強欲な本性を現したドブズが仲間の裏切りを疑い始める。 黄金をめぐる男たちの欲望と葛藤をジョン・ヒューストン監督が骨太に描いた力作。アカデミー監督賞、脚色賞を受賞したほか、ハワードを演じた、名優で監督の父・ウォルターが助演男優賞に輝いた。

心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。

知的障害があり読み書きもできない庭師チャンスは物心ついた頃から住み込みで働いていた家の当主の死を知らされるが理解できない。代理人の弁護士から命じられて、今まで出たことがなかった屋敷を出されることになった。チャンスは町で車に接触し、乗っていたエヴァから治療を家ですることを勧められる。名前を問われて「庭師のチャンスです」と応えるが「チャンシー・ガーディナー」という名であると勘違いされる。

貧しい家庭に育ったアメリカ人青年トム(アラン・ドロン)は、息子のフィリップ(モーリス・ロネ)を帰国させてほしいとフィリップの父親から依頼されイタリアへと向かう。美しい恋人マルジュ(マリー・ラフォレ)も手にした富豪の息子フィリップは親の金で遊び回り、全くアメリカに戻る気はなかった。一方、彼から邪険に扱われるトムの心に、やがて小さな殺意が芽生え……。

ロビン・ウィリアムズが、実在の医師に扮した感動ドラマ。“ユーモアによる治療が重要”という説を実践し、医学界の常識を覆した医学生パッチ・アダムスの半生を描く。人間味溢れるアダムス役をロビンが熱演。彼お得意のユーモアと温かな視点で、現代医学の問題点をさり気なく突く。自殺未遂の果て、自らの意志で精神科に入院したアダムス。彼はそこで目覚め、医学の道を志す。2年後、ヴァージニア大学の医学部に入学したアダムスは、規則に背いては患者をユーモアで楽しませていた。冷ややかな視線を向ける学部長や同僚を後目に、やがて彼は恋人カリンとともに、夢に見ていた無料治療院を開設するが・・・。

日本でもなじみ深いエミリー・ブロンテによる名作文学を基にした映画。名作『ローマの休日』のウィリアム・ワイラー監督が、ローレンス・オリヴィエを主役に据え、切なくも甘美な愛の物語を見事なまでにスクリーンに焼き付けている。

権力者“プレイヤー”を目指す若手プロデューサーを主人公に、ハリウッドの内幕をシニカルに描いた作品。グリフィン・ミルは、大手映画スタジオのエグゼクティブ。高級4WDを乗り回し、多忙な日々を送っている典型的な業界人である。やり手のプロデューサーである彼のオフィスには、朝から売り込みのライターや監督たちでひきもきらない。そんなある日、いつものようにオフィスに出勤した彼は、ある一通のハガキを目にする。そこには彼を殺すといった内容が書かれていた……。

1841年、マサチューセッツ州ニューベドフォード。イシュメイルは安宿で知り合った銛打ちと意気投合し、老朽の捕鯨船ピークォッド号に乗り込む。その船の船長エイハブはかつて“白鯨”と呼ばれる巨大なクジラに片足を喰いちぎられており、その復讐に燃えている。この航海の目的もそれで、今度こそ“白鯨”の息の根を止めるつもりのエイハブの目には既に狂気に似たものがあった。“白鯨”を倒す執念に憑かれたエイハブの凶行は、次第に船員たちの命までも危険に晒していく……。

91年に制作されたバーブラ・ストライサンドの監督第2弾作品。自殺未遂をした姉を見舞った男が精神分析医と出会う。自殺の原因が幼年期にあると考えた彼女は、彼に協力を求めるが……。

ビリー・チャペルは名門デトロイト・タイガースの右腕エース。しかし既に40歳、腕に肩に痛みと衰えを感じていた。今日の試合は、対戦相手のヤンキースには優勝がかかった一戦。だがタイガースには消化試合だ。しかしチャペルはこのゲームを感無量 の思いで迎えていた。その日の朝、5年間愛を育んで来た恋人のジェーンには別 れを、さらにチームのオーナーからはトレードを通告されたばかりだったのだ。

息子エイダンと共に海辺の街に移ったレイチェルは、地元紙の記者として働き始める。その矢先、街で数十年ぶりの怪死事件が発生する。犠牲者の家から例のビデオを発見したレイチェルは、サマラの呪いであることを確信。その一方で、エイダンの身にも異変が…。