アメリカ、郊外のベッドリッジ駅。寒い冬の夜に、迷い犬になった秋田犬の子犬を保護したパーカー・ウィルソン教授 は、妻ケイト の反対を押し切って子犬を飼うことに。首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づけられた子犬は、パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していく。

ある日、ワグナー夫妻(ピートとエリー)は親戚から「君たちは子供を授からないだろう」と言われてしまった。慌てた2人は養子縁組の制度に飛びつき、ソーシャルワーカー(カレンとシャロン)の斡旋で養子候補の子供たちと面会することにした。当初、2人は幼い子供1人を養子にすることを望んでおり、10代の子供を養子にする気は毛頭なかった。ところが、エリーは養子候補の1人(リジー)が放った「大人たちは10代の子供を養子にしようとしないんだ」という言葉に衝撃を受け、リジーとその弟妹(フアンとリタ)を養子に迎えることにした。 夫妻は3人と家族になるべく奮闘することになったが、一から家族の絆を構築していくのは想像以上の困難を伴う作業であった。フアンとリタと打ち解けることができたものの、反抗期真っ盛りのリジーはなかなか心を開かなかったのである。そんな折、3人の実母が出所することになったとの知らせが届いた。

北フランスの港町ル・アーブルの駅前で靴磨きをして暮らしているマルセルは、妻アルレッティと愛犬ライカとともにつつましい生活を送っていた。そんなある日、港にアフリカからの不法移民が乗ったコンテナが漂着し、マルセルは警察に追われていた1人の移民の少年イングリッサと出会う。そしてその頃、アルレッティは医師から余命宣告を受けており……。

ピーター・ヘッジズ監督、ジュリア・ロバーツ主演による衝撃のヒューマン・ストーリー。ケガの治療が原因で薬物中毒になった19歳の少年と、そんな息子を全力で守ろうとする母の絆をサスペンス・タッチで描く。