タリバン政権下で生きる少女とその家族にスポットを当て、その恐怖と苦しみを描き、2003年カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞した実力作。TV、映画、音楽が禁止されていたタリバン政権崩壊後初めてアフガン人の監督による、アフガンの映画が誕生したことの意味は重要だ。この作品で迫真の演技を見せた、マリナ・ゴルバハーリら次世代の才能を発掘した成果も大きい。アフガンの人々の日常生活に迫る記念すべき作品。

アメリカ、オハイオ州郊外。父親の面倒を見ながら小さな人形工場で働く中年女性のマーサは、母親と同居する同僚の青年カイルと互いの孤独感を埋めるかのごとく、惰性的な友達関係を続けていた。そこへある日、若いシングルマザーのローズが新たな従業員として雇われることに。カイルとローズが次第に親密になり、疎外感と嫉妬を覚えるマーサ。そんなある日、彼らの周囲で殺人事件が発生し、ある人物が逮捕されるのだが…。