海水浴にはまだ少し早い無人の砂浜で、ポスター撮影を終えた6人の男女。早見礼子、吉岡和代達を乗せた車は、日もどっぷりと暮れた山中で帰途を急いでいた。ところが、カメラマン・浅丘の運転する車は急にひどくなった霧のため道を見失ってしまう。その直後、車は何かにぶつかったような鈍い音をたてて急停車した。確かに人のようだったが、前には何の痕跡も残っていない。車はそのまま逃げるようにその場を立ち去る。ゆっくりと離れてゆくテールランプ、その時、霧の中からモッソリと起き上がってくる大男のシルエットに誰も気がつかない。道に迷った六人は偶然たどり着いた廃屋で一夜を明かすことにした。薄気味悪い洋館に尻込みをする女性たちだったが、やがて6人は酒盛りを始める。そこには殺人鬼がいるのも知らずに…。