衝撃の官能ロマン『花と蛇』の第2弾。主演は前作に続き、杉本彩。杉本ふんする静子と激しい愛に挑戦するのは、遠藤憲一。大物俳優・宍戸錠も出演している。日本古来の春画の世界がスクリーンの中で再現され、スタッフとキャストが限界に挑んだ意欲作。 35歳という年の差ながら、深く愛し合う遠山隆義(宍戸錠)とその妻・静子(杉本彩)。美術評論家である遠山が崇拝する画壇の長老が亡くなった。彼は遠山にCGで描いたエロティックアートの数々を残していた。それを見た遠山は……。

昭和三十三年四月一日から売春防止法が施行されたために、吉原の遊廓「ハレム」の主人弦造はソープランド「舞姫」を開き、店の女の子を風俗嬢として働かす事にした。しかし雪乃は、その誘いを断り、愛人の鹿内勇三と同棲した。鹿内は雪乃のヒモになるつもりだったので、借金を理由に雪乃を「舞姫」で働かせた。その頃、雪乃の妹・真弓が高校を卒業して田舎から上京し、雪乃のところに転がり込んだ。雪乃は自分が風俗嬢である事を、真弓には隠していた。数日後、鹿内はまた借金の返済を理由に雪乃を「舞姫」に住み込みで働かせ、クラブで知り合った弦造の後妻・歌江と二人で雪乃の拘束料を山分けした。そして、アパートで真弓がシャワーを浴びている時に強姦してしまう。真弓はアパートを飛び出してバーのホステスになった。数カ月後、雪乃が妊娠している事を知った鹿内と歌江は、雪乃を殺し、その屍体を「舞姫」の地下室の壁に埋め込んだ。「舞姫」の風俗嬢募集の広告を見た真弓が、テストに見事にパスして勤めることになった。豊満な肉体、巧みなテクニックで真弓はたちまちNO・1になっていった。一方、鹿内も歌江の推選で「舞姫」に勤めていた。ある日、雪乃が可愛いがっていた黒猫が、真弓を体の悪い弦造の娘・夏代の処へ案内した事から、真弓は雪乃が行方不明になっているのを知った。鹿内は、歌江と二人で「舞姫」をのっ取る計画を立て、弦造に夏代との結婚を頼んだ。だが、弦造に断わられたために、鹿内は弦造を殺し、夏代を犯した。翌日、夏代は自殺した。鹿内と歌江が計画の成功を祝福している時、弦造の手首を喰いちぎった黒猫が二人を見つめていた。死体を確認するために地下室へ降りて行く二人。その後を尾ける真弓。樽の中から弦造の死体が現われるが、その横に隠れていた黒猫が突然鹿内を襲った。死闘が続き黒猫の身体から鮮血が吹き出し、その血が雪乃の埋められている壁に飛び散った。突如、大音響とともに壁が砕け、雪乃の怨霊が姿を現わした。美しい雪乃の顔が怪猫に変っていく。やがて真弓は、雪乃殺しの真相を知り、雪乃の怨霊は復讐をとげるのだった。

ビストロで働く美しいギャルソンのキョウコ。幼い頃に義父から受け続けた性的虐待により、彼女の中にはさまざまな人格が共存していた。キョウコを愛するレズビアンの直美、ビッチなゆかり、そしてあの頃の小学生のままのハル……キョウコの中の彼女たちは辻褄を合わせ、互いに支え合っていた。しかし、マンションの隣人が憧れの小説家と知ったキョウコが恋心を抱いたことをきっかけに、今まで感じたことのない歪みを覚えるようになるり……

橘医院の院長は、夢を映像として再生する装置"ドリームリング"を完成させた。だが、彼は看護婦・直美と共に首を吊り、直美は死亡し、命を取り留めた院長は狂気に陥る。院長の妻・郁子と彼女の愛人・桂木医師は、院長に装置の研究を発表させようとし…。

ある倉庫、四人の男達に取り囲まれ、壁の方に追い詰められた娘・伊藤良美が必死の表情で恐怖に耐えている。ドアの前には一山会のNo.2吉岡雄二が立っている。「娘を犯れ」その言葉で全員の視線が良美にいく。吉岡が東に命じる、「やれよ、エンジェルレイン」。とまどいながらも、注射器セットを出した東は、黄色い液体をポンプ内に吸引した。苦痛と絶望の入り混じった瞳で、液体が流し込まれている左腕を見ている。いきなり肉体が変調をきたしだす...。

女流陶芸家・乾登紀子とその住み込みの弟子となった結城はるか。はるかは登紀子を一途に慕い、師匠と弟子という関係を超えて、特別な愛情を抱いていた。ところが登紀子は男遊びが激しく、毎日のように男をアトリエ兼自宅に連れ込んでいた。しかし男では満足できず、男が帰った後、必ずはるかの体を求めてくるのだった。そんな登紀子のワガママにも、彼女と体を重ねることに悦びを感じてしまうはるか。そんなある日、登紀子が有名な陶芸家の息子・悟を新たな弟子として迎え入れたことで、はるかと登紀子の関係は大きく狂い始めるのだったが…