ルイ・マル監督自身の自伝的作品。1944年、ナチス占領下のフランスで、12歳の少年ジュリアンは転入生ジャンと友達になる。しかし彼がユダヤ人であることが知られゲシュタポに連れ去られてしまい……。

世界ヘビー級チャンピオンのジョージ・フォアマンの実話を基にした本作は、彼に与えられた「セカンド・チャンス」とボクシング史上最大級の復活劇を描いた奇跡の物語である。極貧の少年時代を過ごしたジョージは、その怒りを原動力に五輪金メダルと世界ヘビー級王座を獲得。その後、臨死体験を経験したことで、リングを下り、牧師に転向するが、地域支援のための資金が底をついてしまい、フォアマンはリングに復帰することを決意する。

新進気鋭の若き弁護士ケヴィンはその才能と野心を認められ、NYのミルトン法律事務所に夢のような条件でスカウトされる。そして次第に失われていく良心……そこは、悪魔の巣窟だったのだ。

ジョシュ・ブローリン主演のファイヤー・ディザスター・ムービー。恋人の妊娠をきっかけに森林消防団へと入隊した若者。過酷な特訓を重ね、成長した彼が巨大な山火事に立ち向かう姿を、圧倒的スケールの中で描く。

ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフ。ニューヨークで両親が開店したレストランで働くユーリーはある時、ギャング同士の銃撃戦を目撃したことをきっかけに、弟のヴィタリーと2人で武器売買の事業を始める。危険と隣り合わせの裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数の武器商人へと成長していくユーリー。しかし、そんな彼にインターポールのバレンタイン刑事が迫ってゆく。

ゴジラシリーズ第4作。嵐によってインファント島から巨大な卵が日本に漂着した。成虫モスラと小美人は、卵の所有権を主張する興行師に返還を願うが聞き入れられない。小美人たちが帰途に着いたころ、ゴジラが復活し名古屋を壊滅状態に陥れる。そして卵をも破壊しようとしたとき、成虫モスラが現れた。ゴジラを相手に善戦するも、ついに力尽きて倒れるモスラ。だが、卵からは双子の幼虫モスラが孵り、ゴジラに攻撃を始めたのだった……。

ボストンに暮らすジェフ・ボーマンは元彼女のエリンの愛情を取り戻すため、彼女が出場するマラソン会場に応援に駆け付けるが、ゴール地点付近で爆弾テロが発生。巻き込まれたボーマンは爆発で両足を失ってしまう。意識を取り戻したボーマンは爆弾テロリストを特定するために警察に協力。ボーマンの証言を基に犯人が特定されると、ボーマンは一躍、“ボストンのヒーロー”として世間の脚光を浴びるが、彼自身の再生への戦いはまだ始まったばかりだった―。

メキシコ革命の指導者の一人、エミリアーノ・サパタの半生を描いたドラマ。 脚本は小説家のジョン・スタインベック、監督はエリア・カザン、主演のマーロン・ブランドは、この作品でカンヌ映画祭男優賞に輝き、サパタの兄を演じたアンソニー・クインは、アカデミー助演男優賞を受賞した。 20世紀初頭、メキシコの農民は大統領の圧政に苦しんでいた。不当に土地を奪われた青年サパタは、兄や友人とともにゲリラ隊を組織する。

イギリス支配下にあったアイルランド700年の歴史を、わずか31年で自由へと導いた男がいた! アイルランド独立の闘士、英雄マイケル・コリンズの波乱の生涯を浮き彫りにした、96年公開の感動大作。

旅行記のベストセラー作家ビル・ブライソン は、家族と共にセミリタイア生活を送っている。ありふれた日常が続き、「なんだか物足りない…」と感じていた彼は、家の近くを通る3,500kmの自然歩道「アパラチアン・トレイル」の踏破を決意。旅のパートナーを募る中、やってきたのは破天荒すぎる旧友スティーヴン・カッツ。期待と不安を胸に出発した二人に、大自然の脅威と体力の衰えという現実が立ちはだかる。波乱の冒険は、やがて、思いがけない“心の旅”へと進路を変えていく…。

「ウイング・アンド・プレイヤー」は実話を基にした物語。フライト中にパイロットが急死し、乗客のダグ・ホワイトが安全に飛行機を着陸させ、どうにもならない危険から家族を守るために恐ろしい旅を続けることになる。

フリーでイタリア語の翻訳をしている香山笑子は親の勧めで見合いをすることになった。相手は30歳の医師・岸田睦月。笑子は情緒不安定でアルコール依存症、睦月は同性愛者だったが、それを納得して2人は結婚する。新婚生活がしばらく過ぎた頃、笑子は睦月の恋人・藤島紺に接触しようとする。最初は警戒した紺だったが、ある夜、睦月が帰宅すると紺がやって来ていた。3人の間には、友情とも愛情ともつかぬ不思議な関係ができあがりつつあった。睦月は笑子を好きになっていたが、彼女を抱くことはできず、彼女の親友・瑞穂に笑子に恋人を紹介してやってほしいと言う。それを知った笑子はショックを受けた。紺もまた笑子の方に同情的だった。やがて笑子の両親に、瑞穂を通して睦月が同性愛者であることが知れ渡り、離婚騒ぎになる。笑子は睦月と別れないためにも、人口受精で子供を作ることを考えるが、睦月は猛反対する。関係のバランスの崩れた笑子、睦月、紺の3人は気まずい気持ちのまま夜の街を車で走っていく。途中、笑子がひとり車を降りて夜の闇の中に走り去る。睦月を責める紺。夜明けが来た。倒れるまで走り続けた笑子の前に、睦月と紺の優しい笑顔があった。