黒人庭師の息子が警察で謎の死を遂げたことをきっかけに、白人教師が政府や警察の腐敗した現状に立ち向かう。南アフリカ共和国で起こった殺人事件を描き、アパルトヘイトの現状を鋭く描き出してみせた衝撃サスペンス。

ニューヨーク市警の殺人課刑事ジム(ロバート・ライアン)は、職務に忠実なあまりそのハードな捜査方法で、署内でも孤立した存在だった。そんなある日、上司のブラウリー警部(エド・ベグリー)からニューヨーク郊外の山中の静かな町で起きた少女殺害事件への協力を言い渡されたジムは、その体のいい厄介払いに失望しつつ、ニュージャージーの山の中の町へと向かった。ジムは殺された少女の父親ブレント(ワード・ボンド)とともに、容疑者の少年の姉が住んでいる一軒家へ向かう。メリー(アイダ・ルピノ)というその盲目の娘を一目見たジムは、彼女のかもし出す孤独な淋しい影に心惹かれるものがあった。