ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男。荷台には十数匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始めた―。犬小屋で育てられ暴力が全てだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していく中で恋をし、世間に馴染もうとするが、人に裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れ、生きていくため、犬たちと共に犯罪に手を染めてゆくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられ― 映画史に刻まれる愛と暴力の切なくも壮絶な人生に圧倒される!
ベトナム戦争が勃発すると同時に、レ・リーの運命と呼ぶにはあまりにも壮絶な戦いが始まった。二重スパイ容疑による残忍な拷問、仲間からの非常なレイプ。村から逃亡したレ・リーは、サイゴンで不倫の恋に落ち、妊娠、出産する。子供を抱えて生きるレ・リーの前に、米海兵隊のスティーブ・バトラーが現れる。
一線を退き、ベネチアで流浪の日々を送るポアロは、朽ち果てた大邸宅で行われる降霊会にいやいやながら参加することに。そこで来賓の1人が殺害された時、ポアロは影と秘密をはらんだ邪悪な世界へと足を踏み入れてしまう。果たしてポアロの灰色の脳細胞は、水上の迷宮都市ベネチアで起きた、常識を超えた超常現象のミステリーを解き明かすことができるのか!?
細菌を浴びた過激派がヨーロッパ大陸縦断列車へ逃れた。車内には伝染病が広まり、機密の漏洩を恐れた軍は秘密裏に列車をポーランドへ運び隔離しようとするが、その路線には老朽化したカサンドラ大鉄橋が横たわっていた……。
まだボーイスカウトに参加する年齢に満たない子どもたちを対象にした“カブスカウト”のキャンプ訓練が惨劇の現場へと変わる。初の長編作品ながら、伝統あるファンタスティック映画の祭典シッチェス国際映画祭で監督賞を受賞した新鋭J・ゴーファート監督の注目作。子どもが多く登場するということもあって直接的な残酷描写こそ少ないのだが、不気味なムード作りと暗闇を使った巧みな演出、そして後味の悪いエンディングでデビュー作とは思えない強烈な印象を残す。 カブスカウトに所属する少年サムは要領が悪くて仲間たちからバカにされてばかりいた。そんなある日、スカウト隊は森にキャンプ訓練に出掛けることになる。その森は、“カイ”と呼ばれる狼人間が隠れ住むという噂のある場所だった。キャンプの設営作業のため森の中へと入ったサムは木の仮面を着けた少年を目撃し、カイではないかと疑うが、誰もサムの話を信じようとしない。その夜から、キャンプでは奇妙な事件が起き始めるが……。