ダシール・ハメットのミステリー3度目の映画化で、J・ヒューストンの初監督作品。ばく大な価値を持つとされる“マルタの鷹”と呼ばれる彫像をめぐる争いに巻き込まれた私立探偵サム・スペード。警察から相棒アーチャーの殺害容疑をかけられ、あやしい人物たちの中で命の危険にさらされながら、真相に迫っていく。

名優ジェームズ・キャグニーの狂気的な演技が光るギャング・アクションの傑作。ラオール・ウォルシュ監督の名演出で、ギャング映画やフィルムノワールの古典となった作品。 冷酷非情なコーディ・ジャレット率いるギャング団は、列車強盗に成功し大金をせしめる。だが、警察の捜査から逃れるため、コーディはやむを得ず自らも軽犯罪で自首して刑務所に服役することに。しかし、彼を追う財務省は、潜入捜査官のハンクを囚人に仕立て刑務所へ送り、コーディに近づける。そんな中、妻バーナと部下のエドの裏切りで、最愛の母親が殺害されたことを知ったコーディは、ハンクを連れて刑務所を脱獄するが…。

レイモンド・チャンドラー原作『大いなる眠り』をハワード・ホークスが映画化したフィルム・ノワールの古典的名作。探偵フィリップ・マーロウを演じるのはハンフリー・ボガート。

死刑廃止論者である元大学教授のデビッド・ゲイルが、元同僚の女性コンスタンスをレイプ・殺害した容疑で死刑宣告を受ける。彼は自らの手記を綴るため、女性新聞記者ビッツィーを呼び寄せる。ゲイルの話を聞くうちに、ビッツィーは彼は冤罪ではないかと考え始めた。

ワシントン・グローブ紙は国会議員と亡くなったある女性のスキャンダルとは別に、同じ日に起きたもう一つの殺人事件との奇妙な関連性を発見する。敏腕記者カルは、編集長に渦中のコリンズ議員と接触するよう言われる。やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていく。

警察の爆弾処理班に所属する夫と4歳の息子と共に、ロンドンで平凡に暮らす若い母親。ある日、新聞記者のジャスパーに声を掛けられた彼女は、欲望のままに関係を持ってしまう。その後二人は再び密会するが、その最中に夫と息子が爆破テロ事件に巻き込まれてしまい…。