夫の転勤で、アメリカからイタリアにやってきた中年女性。夫は出世し、彼女はイタリア駐在総代理人夫人として多忙な日々を送る。だが、家族とのスレ違いから我が子が自殺、彼女は孤独に苛まれるようになる……。イタリア映画界の巨匠、R・ロッセリーニ監督が、女性の目を通してイタリア社会の現実と矛盾を見据えた問題作。

1930年代半ば、右派と左派の対立が激化するフランス。モンテイユ家の田舎屋敷に、パリからやって来た魅力的な女性セレスティーヌが小間使いとして雇われる。そこには、家の実権を握る妻と性的欲求不満を狩猟で紛らわす夫、妻の父で婦人靴を異常なほどに愛する老人、粗野な下男らが暮らしていた。ある日、近所で恐ろしい殺人事件が起こり……。モンテイユ家をフランス社会の縮図に見立てながら、ブルジョワ風刺と社会批評を込めて描く。

旅行中に親しくなった上流階級の二つの家。両家から恋におちたヘレンとポールだったが、別れることに。だがやがて両家は隣同士として住むことに……。閉塞的な英階級社会に生きる人々の愛憎。