長い単身赴任を終え、妻アンナのもとに戻ったマルクは、妻の冷やかな態度に傷つく。ようやく、その不倫相手ハインリッヒと対峙するが、彼から“第三の相手”の存在をほのめかされたマルクもまた愛に苦しむ。だが一人息子ボブの通う学校にやって来たマルクはそこで妻と瓜二つの教師ヘレンと出会い、彼女に強く惹かれていく…。
人ももののけも同じ闇の中で呼吸をしていた平安時代。都の陰陽師である安倍晴明は、友人の源博雅から夜毎に自分の笛を聴きに来る牛車の女性の話をもちかけられる。そんな中、生まれたばかりの帝の子・敦平親王の身体に異変が起きる。
派遣業の会社で働く春海はある日、交通事故に遭って病院に入院する。そのとき、看護師の麗子が親身になって彼女を支え、2人の間には友情のようなものが芽生える。やがて退院の日を迎えた春海に麗子はルームシェアを提案し、2人は春海のマンションで一緒に暮らしだすように。麗子の優しさに感謝し、次第に信頼を寄せていく春海だったが、突然態度が変わった麗子に違和感を覚える。やがて春海の周囲で不可解な事件が発生していく。