パリ郊外に位置するモンフェルメイユ。ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるこの街は、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化していた。犯罪防止班に新しく加わることになった警官のステファンは、仲間と共にパトロールをするうちに、複数のグループ同士が緊張関係にあることを察知する。そんなある日、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事が大きな騒動へと発展。事件解決へと奮闘するステファンたちだが、事態は取り返しのつかない方向へと進み始めることに……。

保険会社にきたバンドマンを見て、窓口係は驚愕する。以前同社を襲った強盗と瓜二つだったのだ。警察に連行された男は、無実を証明できずに……。誤認逮捕に警鐘を鳴らす傑作サスペンス。

1963年、ハンブルク。フリーの記者ミラーは、ガス自殺を図った老人が書き残した日記を読んだことから、元ナチス親衛隊員たちによる秘密組織“オデッサ”の存在を知る。さっそく老人の周囲を調べ始めるが、間もなく何者かに命を狙われるようになる。やがて、オデッサへの復しゅうを企てているグループと知り合ったミラーは、厳しい訓練を受け危険な潜入を試みる。

大晦日のニューヨーク。今日もディーク刑事は女装して3人組の強盗を、相棒のフォックス刑事と共に捕えた。同じ日のロンドン。あるデパートがテロリストに狙われた。犯人はウルフガーと名のり、政府の植民地政策に対するテロ運動として、さらなる予告的声明を発言した。年が明け、ディークは、別れた妻でデザイナーとして働いているアイリーンを訪ね、真意を打ち明けるが、彼女は死と背中合せのディークの仕事に耐えられないと自分の気持を告げた。一方、ロンドンではウルフガーと組織の男が警察の手入れをうけるが、マシンガンで逆に反撃し逃亡した。