両親を亡くし、保守的な叔母と暮らすキャメロン・ポストは、同性の恋人を持つ高校生。プロムの夜、彼女は車の後部座席で恋人とセックスに及ぶが、運悪く同級生に目撃されてしまう。それを知った叔母は、キャメロンを矯正治療施設「神の約束」に入所させるのだった。治療に消極的なキャメロンだったが、次第に同じ施設に暮らすはみ出し者のジェーンやアダムと絆を深めていき・・・。

高校卒業を控えた春。 町に残る最後の林が伐採されることになったことをきっかけに、主人公の結衣は林にまつわる、ある天狗伝説に触れる。 結衣は、年子の妹である佳世が11年前に天狗による神隠しにあっていることを知ると、次第に自らの中で当時の記憶がよみがえる。 「あの日、佳世の隣には私もいたのに、自分は選んでもらえなかった」 “選ばれる”ということの意味について、天狗の神隠しから11年後の町に住む姉妹と彼女たちを見守る少年の物語。