1991年に日本で開催された卓球の世界選手権で、韓国と北朝鮮が史上初めて統一チームで参加した実話をベースに描く感動のスポーツ・ドラマ。主演は「第7鉱区」のハ・ジウォンと「リンダ リンダ リンダ」のペ・ドゥナ。韓国で巻き起こった空前の卓球ブームの立役者ヒョン・ジョンファ選手だったが、彼女の前には中国の圧倒的な壁が立ちはだかっていた。そんな中、1991年4月に日本の幕張で開催される世界選手権に、韓国と北朝鮮は統一チームコリアで参加することが決まる。そしてヒョン・ジョンファは北朝鮮の実力者リ・プニとダブルスを組むことに。しかし、大会に向けて顔を揃えた南北の選手たちは練習方法や生活習慣、考え方に至るまで何もかもが対照的で、ことあるごとに衝突してしまう。
朝鮮戦争中、父親と末の妹と生き別れたドクス(ファン・ジョンミン)は、母親と2人のきょうだいと一緒に避難民として釜山で暮らすことに。まだ幼いながらも家長として家族を守ることを心に誓った彼は、自分のことは後回しにしていつも必死に働いてきた。その後、西ドイツの炭鉱で働き、ベトナム戦争に従軍するなど、ドクスは何度も命の危険にさらされる。
北朝鮮の工作員として韓国に潜入していたジウォン(カン・ドンウォン)は、“影”と呼ばれる暗殺者(チョン・グックァン)と共にある指令を受ける。彼らは、国家の裏切り者である金正日の身内を葬ることに成功するが、国家情報員ハンギュ(ソン・ガンホ)に計画をかぎ付けられ包囲される。ジウォンは何とか逃げ切るが、その後再び長い潜伏生活を送ることになる。 『渇き』のソン・ガンホと『M(エム)』のカン・ドンウォンのW主演となった、男同士のきずなを描いた感動の人間ドラマ。北朝鮮のスパイと、彼を追う元国家情報員の宿命の対決と共に、彼らの間に芽生える深いきずなを描く。『映画は映画だ』でデビューを飾ったチャン・フンがメガホンを取り、敵同士でありながら次第に心を通わせていく男たちの悲しい現実に迫る。主演の二人の豪快なアクションもさることながら、その劇的な彼らの人生に胸が震える。