実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折の半生。試合シーンの壮絶な迫力は筆舌に尽くし難く、ボクシング映画としてのクォリティも高いが、あくまでも作品の根底にあるのは、自らの猜疑心によって妻や弟を失う男を描いた人間ドラマ。引退後のシーンのため体重を25キロ増やしてまで破滅型の主人公を演じきったデ・ニーロはアカデミー主演男優賞を受賞。全編のほとんどを占める白黒画面も美しい。

高校のバスケット・チームを舞台に教師の苦悩と葛藤を描く感動の人間ドラマ。監督は『ネゴシエーター』のトーマス・カーター。R&B界の歌姫・アシャンティが本作で映画デビューを飾っている。サミュエル・L・ジャクソン演じるコーチ・カーターの人間らしいキャラクターはハマリ役。

競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を描き、コミックス既刊29巻で累計発行部数1400万部を突破する末次由紀による大人気コミック「ちはやふる」を、広瀬すず主演で実写映画化した2部作の前編。主人公・千早を演じる広瀬のほか、野村周平、真剣佑らフレッシュな若手俳優が共演。監督を「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の小泉徳宏が務めた。幼なじみの綾瀬千早、真島太一、綿谷新の3人は、新に教わった「競技かるた」でいつも一緒に遊んでいた。新の競技かるたにかける情熱に、千早は夢を持つことの大切さを教わるが、そんな矢先に新は家の事情で遠くへ引っ越してしまう。高校生になった千早は、新に会いたい一心で「競技かるた部」創設を決意し、高校で再会した太一とともに部員集めに奔走。なんとか5人の部員を集めて競技かるた部を立ち上げた千早は、全国大会を目指して練習に励む。

田舎の弱小高校バスケット部にやってきた新任コーチの型破りな指導法は、町の人々の反感を買うが、次第に心開く人も現れ、チームを州決勝大会へと導く。ジーン・ハックマン主演のスポーツ・ドラマ。

ストック・カー・レースの最高峰、デイトナ500を目指す若きレーサーたちの栄光と挫折を描くサーキット・アクション。トム・クルーズ自らハンドルを握ったレース・シーンは臨場感満点。トニー・スコット監督作。