フロリダの小さな町で生意気ざかりの7歳の姪メアリー、片目の猫フレッドとささやかに暮らしている独身男のフランク。その小さな幸せは、メアリーの天才的な才能が明らかになることで揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクだったが、そこにフランクの母エブリンが現れ、孫のメアリーに英才教育を施すためにフランクからの引き離しを図ります。フランクには亡き姉から託されたある秘密があった。

幕末の庄内地方。海坂藩の御蔵役を務める井口清兵衛は、夕方に仕事を終えると同僚の酒の誘いも断り真っ直ぐ自宅に帰り、家事と内職にいそしんでいた。認知症を抱える老母と幼い2人の娘の世話、そして労咳で死んだ妻の薬代や葬儀などで嵩んだ借金を返済するためだ。日々の暮らしに追われ、次第に身なりが薄汚れていく清兵衛。同僚の中には、そんな彼を陰で「たそがれ清兵衛」と呼んで小馬鹿にする者もいた。 春、清兵衛は親友の飯沼倫之丞と再会する。倫之丞は妹の朋江が酒乱の夫・甲田豊太郎に度々暴力を振るわれるため、離縁させたことを清兵衛にうちあける。

現代の台湾・台北を舞台に、三姉妹が繰り広げる三者三様の恋愛模様と、台湾5つ星ホテルのシェフである、彼女たちの父親が作り上げる料理の数々が織りなすホームドラマ。日曜日の晩餐は、中国料理の鉄人だった父の手料理を前に円卓をにぎわすのがこの一家の習わしだ。敬虔なクリスチャンである長女、航空会社勤務のキャリア・ウーマンの次女、女子大生で無邪気な三女。人間の根源的な欲求である“食欲”と“性欲”を通して、彼女たちの初恋や不倫、セックスに妊娠、結婚、父と娘、家族や人間関係、そして“人生”を描きあげた意欲作。

瀬川丑松(間宮祥太朗)は、⾃分が被差別部落出⾝ということを隠して、地元を離れ、ある⼩学校の教員として奉職する。彼は、その出⾃を隠し通すよう、亡くなった⽗からの強い戒めを受けていた。彼は⽣徒に慕われる良い教師だったが、出⾃を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで⼼を乱し、下宿先の⼠族出⾝の⼥性・志保(⽯井杏奈)との恋に⼼を焦がしていた。友⼈の同僚教師・銀之助(⽮本悠⾺)の⽀えはあったが、学校では丑松の出⾃についての疑念も抱かれ始め、丑松の⽴場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出⾝の思想家・猪⼦蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していく。猪⼦宛に⼿紙を書いたところ、思いがけず猪⼦と対⾯する機会を得るが、丑松は猪⼦にすら、⾃分の出⾃をカミングアウトすることができなかった。そんな中、猪⼦の演説会が開かれる。 丑松は、「⼈間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪⼦の⾔葉に強い感動を覚えるが、猪⼦は演説後、政敵の放った凶刃により命を落とす。この事件がキッカケとなり、丑松はある決意を胸に、教え⼦たちが待つ最後の教壇へ⽴とうとする―――。

映画「イノセンス」の舞台は、人々が電脳化され、声を出さずとも、コンピューター端末を打たなくとも、ネットワークを通じたデジタルコミュニケーションが可能になる一方、肉体の機械化も進み、人とサイボーグ、ロボットが共存する、2032年の世界。魂が希薄になった時代。決してそう遠くない近未来を舞台に物語の幕が開く。 主人公は、続発するテロ犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安9課の刑事バトー。バトーは生きた人形(サイボーグ)である。腕も脚も、その身体のすべてが造り物。残されているのはわずかな脳と、一人の女性、素子(もとこ)の記憶だけ。 ある日、少女型のロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサと共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づいていく。

太平洋戦争が開戦して間もない1942年の4月18日。突如、米空母ホーネットより発艦したB25が日本に襲来し東京を初めとする主要都市が被害を受ける。被害は少なかったとはいえ連勝中の日本軍にとっては痛手であった。広島にいた山本五十六は急遽友永丈市や南雲忠一を召集し真珠湾攻撃で打ち漏らした敵空母を沈め、それに合わせてミッドウェー諸島を占領しハワイ攻略に結びつけるMI作戦(ミッドウェー海戦の略称)を発案。直ちに4隻の空母からなる機動部隊と戦艦を筆頭とする主力部隊を編成しミッドウェーに進撃した。

60年代のアメリカ北東部。交通事故で大火傷を負い、人目を避けて生活する元教師マクラウドのもとに、孤独な少年チャックが現れる。二人はいつしか心を通わせるようになるが……。メル・ギブソンが監督・主演に挑んだ人間ドラマ。

アメリカの片田舎で生活する事を余儀なくされている、ネイティブ・アメリカンのラファエル。社会から冷遇され、仕事に就くのもままならない彼は、家族を守るためにスナッフ・ムービー(実際に人を殺す映画)への出演を決意する。

ダニエルとミヤギに完敗したコブラ会は復讐に燃え、カラテの反逆児マイクを刺客に差し向けた。だが、ミヤギは試合のための極意を教えてくれない。困惑したダニエルの前に一人の男が現われて……。人気シリーズ第3作。