聖書を売り付けて小金を稼ぐ詐欺師のモーゼが、亡くなった知り合いの娘アディと出会う。彼は嫌々ながら彼女を親戚の家まで送り届ける事になったが、ペテンの相棒としてアディと旅を続けるうち、モーゼは父親めいた愛情を感じていく……。モノクロの映像が30年代の雰囲気を巧みに伝える、心温まるロード・ムービー。

アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が勃発。多くの同級生が殺され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。それから 6 年、いまだ息子の死を受け入れられないペリー夫妻は、事件の背景にどういう真実があったのか、何か予兆があったのではないかという思いを募らせていた。夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をする機会を得る。場所は教会の奥の小さな個室、立会人は無し。「お元気ですか?」と、古い知り合い同士のような挨拶をぎこちなく交わす 4 人。そして遂に、ペリー夫人の「息子さんについて何もかも話してください」という言葉を合図に、誰も結末が予測できない対話が幕を開ける──。

仕事に人生をささげた大富豪エドワード(ジャック・ニコルソン)と、家族のために地道に働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)は、入院先の病室で知りあった。共に余命は6か月。やりたいことをすべてやり尽くそうと決意し、無謀にも病院を脱出。“やりたいことリスト”を手に、さまざまなことに挑戦する。

人生はいつも長い旅路。出会いと別れ、喧嘩と仲直り、熱愛と惰性……倦怠期を迎えた結婚12年目の夫婦が今再び愛を取り戻そうと旅に出る──。

ジャネット・ジャクソン初主演映画となったジョン・シングルトン監督のラヴ・ストーリー。恋人を殺されて以来、詩作だけを心の拠りどころにしてきた天涯孤独の女性が、再び人を愛するようになるまでを描き出していく。

ヴィム・ヴェンダース監督が約13年間構想を温めながら完成させた作品。SF要素を絡め、終末が訪れた世界を舞台にしたロードムービーとラブストーリーの要素を結び付けている。 1999年冬、核衛星の墜落が予測され、世界は不安に覆われる。ヴェニスから車で旅に出たクレアは、途中何者かに追われるトレヴァーと出会う。一度は別れたものの、なぜか彼のことが気になり、元恋人の作家や私立探偵と共にその後を追ってリスボン、モスクワ、北京へ。東京でトレヴァーと再会したクレアは、彼の旅の目的を知る。

アメリカ大統領の暗殺未遂事件が、いくつかの異なる視点から語られ、また語られる。

ウィリアム・フォークナーの小説『自動車泥棒』を映画化した隠れた秀作。アメリカ南部。少年・ルーシアスが、祖父が手に入れた車でメンフィスへと北上する旅に同行し、冒険を満喫する。マックィーンの人情味あふれる演技が新鮮。

強盗仲間を裏切り、復讐を恐れてスペインに潜伏したウィリー。だが10年後のある日、ウィリーのもとに2人の殺し屋が現れる。彼らの任務はウィリーを誘拐してパリへ連れ戻すことだった。その途中で巻き込まれるかたちで一緒になった少女も加わり、奇妙な組み合わせの4人は旅に出ることになるが……。

空港で会ったグレッグと意気投合し、家族のもとへ急ぐ彼にチケットを譲ったバディ。しかしその飛行機が墜落したことを知り、強い罪悪感に苛まれることに。グレッグの残された家族を訪ねるが、正体を明かせぬままグレッグの妻と惹かれあい……。