消防士として日々体を張って勇敢に炎に立ち向かい、仲間の窮地も救ってきたケイレブ。そんな消防士のかがみと言える彼も、プライベートでは妻キャサリンとの冷え切った夫婦関係に悩まされ、深い溝を埋められないまま離婚の危機を迎えていた。これまで、あまり妻のことに意を介さず、金銭面など自分のことしか考えてこなかったケイレブ。するとある日、彼は父から“The Love Dare”という日記のような物を受け取る。そこには40日間に渡って相手に示す様々な愛の表現が記されていた。

ジア・マリー・キャランジはペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれ育ち、ファッションモデルになるためにニューヨークへと出た。最も有力なモデルエージェント、ウィルヘルミーナ・クーパーにそのワイルドな魅力を見出され、強烈な魅力は瞬く間に彼女をスターに押し上げた。しかし仕事の疲れと日々の寂しさを麻薬コカインで紛らわすようになり、遂にはコカインからヘロインに手を出すようになった。

宗教象徴学者ラングドンは、教皇選挙を控えたバチカンから協力を要請される。かつて自分と険悪だったバチカンからの依頼に戸惑う教授だが、その内容は深刻なものだった。以前、バチカンの弾圧で解体された秘密結社イルミナティが復活し、テロを仕掛けたというのだ。有力枢機卿4人を誘拐した彼らは、1時間ごとにひとりを殺害すると宣言。さらに彼らは欧州原子核研究機構から恐るべき破壊力を持つ《反物質》を盗み出したと言う。