シリーズ第1作平手造酒を演じた天知茂が再び浪人役を演じたシリーズ第13作。妙に殺気だった浪人とすれ違った座頭市は、その直後、浪人に斬られた男を発見。死に際に託された財布を男の実家に届けるため、市は一の宮を訪れるが、そこでは板鼻の権造一家が幅を利かせ、町の人々を苦しめていた。市はお蝶という心優しい女郎と知り合うが、彼女の亭主こそ、先に市と道ですれ違った浪人・黒部玄八郎だった。お蝶を身請けするのに必要な金を用立てるため、玄八郎は権造に自らの腕前を売り込み、市と対決する。

マサチューセッツ州アーカム、ミスカトニック大学医学部附属病院には、未だ懲りる事無く死体蘇生に勤しむウェスト医師、そして不承不承協力するケイン医師の姿があった。彼は単なる死体蘇生を越え、死体から新たな生命を生み出そうと実験を続けていたのだ。だが、ウェストのぞんざいな計画と行動が、彼らを少しづつ危険に追い詰めていく……。前作がH・P・ラヴクラフトの『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』にまずまず基づいたと言える内容だったのに対し、「2」は完全にオリジナルのエピソードである。

愛妻のカナ、3歳の息子とともに幸福な日々を送っていた、平凡なサラリーマンの谷口。ところがある日、スキンヘッドの謎の男性2人組が、街で買い物をしていた彼ら一家を突如襲撃。2人組は、彼の息子を拉致誘拐しようとして谷口をすっかり翻弄。どうにかその場では息子を無事取り戻したものの、その後またしても姿を現わした2人組に今度は谷口自身が誘拐され、奇妙な人体実験を施された彼は次第に鋼鉄製の人間銃器と化していく。