敗戦直後の広島県呉市。闇市の食堂でレコードを聞いていた広能昌三のもとへ友人が怪我をして駆け込んでくる。刀を振り回している暴漢に襲われたと言い山守組へ連絡を頼まれた広能は事務所におもむき大勢で現場に駆けつけ、広能は暴漢を射殺するが逮捕され刑務所に収監されてしまう。

日本最大のやくざ組織・天道会。その傘下兵頭組組長が惨殺される。天道会若頭・鷲尾組組長・鷲尾一馬(小沢仁志)は、兵頭殺しの背後に元天道会若頭補佐で、今は東京の半グレやマフィア等を仕切る、明神良成(哀川 翔)の存在を確信する。同じ頃、鷲尾は天道会5代目会長・勝重(白竜)から遠山凪(堀田茜)の身柄を押さえるよう命令される。鷲尾は子分の沖田(本宮泰風)、伊達(中野英雄)、らと共に行動に出るが、武装した若者たちの集団に襲撃される。からくも凪をアジトに連れ出すが、彼女は「東京都カジノ計画」の利権争いのキーパーソンだった。 これによって、やくざ、マフィア、半グレ、警察、国家をも巻き込んだ、最大の抗争が始まる——

かつて“堂島の龍”と恐れられた極道の桐生が、10年の刑期を終えて古巣の神室町に戻って来る。そんな彼の前に犬を連れた母親を探す少女遥が現れ、彼は行きがかり上彼女の母親捜しに付き合うことになる。だが桐生が出所したことを知った兄貴分の真島は、しつこく彼を追い回して対決を挑む。

巽一家の組長が病に倒れ、15年前に失踪した息子(ベル)に跡目を継がせろと言い残して逝去する。遺言を守ろうと息子の行方を探ることにした、若頭の竜(小沢仁志)をはじめとする巽一家。やっと息子を見つけ出すことができたものの、何と彼はニューハーフとなっていた。言動から思考まで、全てが女性のものになっている二代目に振り回されっぱなしの竜たち。そんな中、敵対する本城会が巽一家のシマを奪おうと策略を張り巡らせていた。

昭和十二年、召集令状を受取った島村は、ライバルの榊原一家と大乱闘を演じた後、入隊した。暴れ者の島村の名は連隊中に知れ渡った。しかし、彼は中隊一の剣の使い手酒巻に散々打ちのめされた。酒巻は榊原一家の代貸だったのだ。ある日、榊原は島村の留守を狙って殴り込みをかけ、それに酒巻も公用外出の名目で参加した。

キャンピングカーで旅する三人の男女の、東京~浜松~京都へと移動する道中を描いたロードムービー。

ヤクザから足を洗い、ギター片手にさすらいの旅をする流しが、港町で新興ヤクザと真っ向から対決する娯楽アクション。小林旭のあいつシリーズ第1作。 ギター片手にさすらいの旅を続けている浩介は横浜に流れ着いた。彼は元々巨大な暴力団組織にいたが、親友が組長の手によって残酷な死を遂げたことから足を洗うことにした。今夜もバーでかき鳴らすギターはその亡くなった親友にもらったものだった。そのバーで浩介は熊五郎と知り合う。同じ流しである熊五郎がチンピラに絡まれていたところを浩介が助けたのだ。ひょうきん者の熊五郎だったが、結婚を誓った女性と再会を果たすため一年ぶりにこの街にやって来たのだという。浩介は彼の恋人探しを手伝いつつ、この街に腰を落ち着けることに決めるが、この街の未来も明るくなかった。乱暴な新興ヤクザが大手を振っていたからだ。浩介は自分には関係のないことと腹を決めていたが、とあるバーで一曲流した後、連中に因縁をつけられ袋叩きにあってしまった。それでも自分は関わるまいと手を出さずにいた浩介だったが、数日後、熊五郎がまたもやこてんぱんに殴られているのを目の当たりにし、遂に怒りの鉄拳を振るってしまう。そして元ヤクザである自分の正体が新興ヤクザたちに広まることになり…。

ギター片手に生れ故郷、博多へ舞い戻った流れ者・旭が、得意の早射ちと鉄拳でヤクザと決死の対決をみせる痛快娯楽大作。シリーズ第三弾。 非情なヤクザの世界から足を洗い、ギター片手にさすらいの旅を続ける都築は、相棒の熊五郎と共に生まれ故郷の博多に三年ぶりに戻ってきた。というのも、親友の哲夫が忽然と姿を消したという報せを、その妹である美津子から聞かされたからだった。都築と哲夫は堅気に生きる約束で一緒に足を洗った仲だった。二人が組を抜けて間もなく、親分が原因不明の火事で死んだこともあり、組は衰退の一途をたどっていたが、親分の遺産を受け継いだ幹部の長谷部が新興会社の大村産業に食いつき、今では副社長の座におさまって実権をふるっているのだった。都築は哲夫を探す手始めに長谷部が経営するクラブへ顔を出した。ダンサーの明美から恋人である新次を紹介された時、都築の鋭い眼光が光った。新次が留めているネクタイピンは、紛れもなく都築が哲夫にプレゼントした代物だったのだ。新次は長谷部の配下からもらったと言い、都築の胸中には不吉な予感が渦巻き始めた。