『魔人ドラキュラ』でもベラ・ルゴシと組んだトッド・ブラウニング監督が、サーカスを舞台に裏切りと報復の世界を描いた1932年のホラーである。オルガ・バクラノヴァ演じる邪心のある空中ブランコ乗りの女性が、財産を目当てにサーカスの見世物である小人と結婚する。だがそれが、同じように「変わった」姿をしたサーカスの仲間たちに知られ、復讐される。

短大の卒業を控え、日々就職活動に追われている一人暮らしの彼女。そんな彼女の飼い猫である“僕”は、ひたむきに頑張る彼女に寄り添い、ささやかながら安らぎの時間を分かち合っている。様々なことに悩み、傷つき、挫けそうになっても、いつも凛とした姿で扉を開け外の世界へと踏み出していく彼女。“僕”はそんな彼女のことが大好きで、いつまでも見守り続けたいと思っていた。

子供の頃からの夢を実現させ、美しい理容師と結婚した中年男、アントワーヌはその後10年間は何事もなく過ごすのだが……。理容師の柔らかな指の感触も官能的な大ヒット作品。

生まれ育ったニューヨークを捨ててアルゼンチンで暮らす兄を探しに、異母弟のベニーがブエノスアイレスに降り立つが、名前を「テトロ」と変えた兄はそっけない態度をとるだけだった。そんなある日、ベニーは兄が密かに執筆していた自伝を盗み見てしまい、それをきっかけに兄弟の仲は決裂。さらにベニー自身の出生にかかわる家族の秘密が明らかになっていく。

16世紀、ある錬金術師によって作り出された金色の奇妙なスカラベ。永遠の命をもたらす「クロノス」と呼ばれる謎の精密機械だった。時は流れて現代、骨董商ヘススは売り物の天使像の中からクロノスを発見し手に乗せたとたん突然動き、彼の手に食い込むと長い針を刺し液体を注入した。不死を得ようとクロノスを探す病床の大富豪デ・ラ・グァルディアは、甥アンヘルから発見の報せを受ける。孫娘アウロラの不安をよそにクロノスの虜となっていくヘススは次第に若返っていくが、同時に血への渇望も沸き起こっていた。

マギーは、仕事もせず男遊びばかりしていた。義理の母親に家を追い出されたマギーは、姉のローズの家に居候することになる。しかし、マギーはローズの恋人と浮気をした所をローズに目撃され、家を追い出されてしまう。行き場を失ったマギーは、亡くなったと聞かされていた祖母の家を訪れるのだが……。