サム・ペキンパー監督が、古き良き開拓時代への惜別を込めて描く異色の西部劇。時代の流れに取り残された一人の男の風変わりな復讐譚がセンチメンタルに綴られてゆく。仲間に裏切られて砂漠の真ん中で一人取り残された主人公ケーブル・ホーグ。着の身着のままのケーブルは4日間歩き続けてついに水を掘り当て命拾いした。近くに駅馬車の通り道があると知ったケーブルはそこに給水所を作り、裏切り者が現われるのを待伏せるため、たった一人で砂漠生活を始めるのだった…。

第2次世界大戦後まもない1947年、ニューヨークから北アフリカへある夫婦が旅行にやってくる。かつて2人を取り巻いていた活気が薄れ、愛も夢もなくなってしまったことに気づいた夫婦は、この北アフリカで何かを発見できるのではないかと考えていたのだ。しかし、旅行を続ける内にかえって2人の関係は険悪になってゆく……。