1840年代のパリ・犯罪大通りを舞台に繰り広げられる恋愛絵巻……。ナチス占領下のフランスで、映画人が抑圧の鬱憤を晴らすかのごとく製作した、映画史上に残る名作。

夏を過ごそうと田舎町で下宿するハンバートに、未亡人シャーロットは積極的だが、当のハンバートは彼女の娘・ロリータに心奪われていた。やがてハンバートとシャーロットは結婚するが、夫が娘を愛してる事を知ったシャーロットは逆上のあまり事故死してしまう。心置きなく二人だけの暮らしと相成るはずだったが、近所の視線も気になり、ハンバートはロリータを連れて車で旅に出るのだが……。

アンディ・ラウ×ジョニー・トーが贈る究極の犯罪ゲーム! 抜群の頭脳をもつ男が仕掛けた、最期の完全犯罪。 ゲームを仕かけた犯人と、罠にハマっていく刑事──男のプライドをかけた激突を、香港ノワールのスタイリッシュな映像美で描くサスペンス・アクション。アンディ・ラウの孤高の演技が、第19回香港電影金像賞最優秀主演男優賞を授賞。刑事と知能犯の間に生まれる情感が、ジョニー・トー監督の手により丁寧につむぎだされ、哀愁の音楽とともに究極の“男の美学”を漂わす。 末期ガンで余命4週間と宣告された男が、人質をとってビル屋上に立てこもる。現場へ急行したホー刑事に対し、男は「72時間のゲームを楽しもう」と言い放つやその場から逃走。追跡すればするほど、捜査の網の目をすり抜けていく犯人。善人を死に至らしめない犯行ポリシーと、ホー刑事を巧みに巻き込んでいく才能に、なにか特別な意図があるとホーは感じ始める。

セシルの純潔を汚させようするメルトイユ侯爵夫人の計画と、それを実行するバルモン子爵……。18世紀のフランス革命前夜、貴族社交界を舞台に繰り広げられた快楽と退廃の人間模様を描いた、88年アメリカ作品。

ロンドン郊外の中等学校に勤めるベテラン教師バーバラは、新任の美術教師シーバとの間に友情を見出そうとする。やがて二人は仲良くなるが、シーバは男子生徒と情事にふけり……。オスカー女優競演による官能サスペンス。

ルイ・マル監督のデビュー作「死刑台のエレベーター」に続く第2作。再びジャンヌ・モローを主演に迎え、若き人妻の情熱的な一夜の不倫愛を描く。新聞社主のアンリと結婚生活8年になる妻ジャンヌ。2人の間には娘もいたが、ジャンヌは閉塞的な日常に息苦しさを覚え、パリの旧友マギーの許を定期的に訪ねては憂さを晴らす日々。そしてそのパリ行きは、いつしか愛人ラウールとの密会へと目的を変えていく。ある日、夫にパリ行きを反対されたジャンヌは、逆にマギーとラウールをカップルと偽り屋敷に招くハメに。そんな時、ジャンヌはひょんなことから考古学者の青年ベルナールと出会い、彼も晩餐の席を共にすることになるのだったが…。

“大物”になる夢を抱き続け、気がつけば職もなく、家賃まで滞納しているサム。ある日、隣に住む美女サラにひと目惚れし、何とかデートの約束を取り付けるが次の日、彼女は忽然と消えてしまう。もぬけの殻になった部屋を訪ねたサムは、壁に書かれた奇妙な記号を見つけ、陰謀の匂いをかぎ取る。折しも、大富豪や映画プロデューサーらの失踪や謎の死が続き、真夜中になると犬殺しが出没し、街を操る謎の裏組織の存在が噂されていた。そんな中重要なヒントが、“ニンテンドー・パワー・マガジン”のあるページの暗号に辿り着き──。

誰ひとり殺さず、アメリカ史上最も高い成功率を誇った実在の強盗犯、ニュートン四兄弟を描いた作品。強盗稼業から足を洗った次兄ウィリスは無一文になってしまい、兄弟最後となる一世一代の大列車強盗を計画する。