工場と高架道路に囲まれた「湾岸特別指定地区304」。その一角は下層の人々が占拠し、スラムや繁華街を形成していた。そこにあるライブハウス「20000V」では、毎週土曜日夜、ラジオDJの「騒ごうぜ」との呼びかけを合図に地元で人気のロックバンド「バトル・ロッカーズ」と、対立する「マッド・スターリン」が舞台を奪い合いながらのギグを展開し、喧嘩で応戦するファン同士と、禁止音楽を取り締まる武装警察「バトルポリス」による三つどもえの熾烈な抗争が夜な夜な展開されていた。ギグを終えると若者たちはライブハウスを出て、自動車やバイクによるドラッグレースに興じるのだった...。

瀕死の父の命と引き換えにロアークと契約し、地獄の処刑人ゴーストライダーとなったジョニー・ブレイズ。制御のきかぬ自身の中の悪魔に絶望し隠遁生活を送っていた。ある日黒人神父のモローが現れ、呪いを解く替わりに一人の少年を守れと依頼される。少年ダニーは母ナディアと2人、スリで生計を立てる逃亡生活を送っていた。この少年こそ、ロアークがこの世で完全な身体を手に入れるために生まれてきたロアークの息子だった。