西側諸国とロシアの軋轢を時系列で追い、ウラジーミル・プーチンの素顔に迫る。共産主義が終焉を迎え、周辺国では次々と革命が起き、NATO(北大西洋条約機構)も拡大を止めようとはしない。迫り来る普遍主義を打破するために、プーチンは中国を経済パートナーに選んだ。ベラルーシやカザフスタンとも経済圏を構築。脱欧州化を進める。国内では正教会を支配し、宗教的権威を利用。シリア内戦ではアサド政権を支援し、専制国家どうしの結びつきを強めてきた。自由個人主義が分断と混沌を招いたロシアでは、国家の団結による「強国への復帰」こそが国民の悲願だ。ジャーナリストや学識者、元政治家などの分析や証言を交え、ロシア国民を熱狂させる権威主義者の、指導者としての歴史を追う。

ロシア人科学者が暴露した国家ぐるみのドーピング。プーチンにとって最悪の内部告発者となった男の証言に米国人自転車選手が迫り、アカデミー賞を獲得した作品。

昏睡状態に陥った人間たちが送り込まれる脳内世界を舞台に、抜け出せる日が来ることを信じて戦い続ける男の戦いを描く。斬新な世界観をハイクオリティVFXで演出してみせた、ロシア発のSFバトル・アクション。

「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」を世に生み出した、ロシアの大文豪トルストイ。比類なき文学的才能と家柄、作家としての名声。莫大な印税と多くのものに恵まれた彼はなぜ、82歳で家出し名も無き田舎の駅で客死せざるをえなかったのか。始まりは、彼の残した遺言にあった。トルストイの作品に関する権利を家族ではなくロシア国民に与えるというその内容は、妻ソフィヤとの関係を思いがけぬ方向に導いてゆく…“世界三大悪妻"と名高いソフィヤ。しかしすべては女としてトルストイを愛し、母として家族を守るための行動だった…