退屈な日々を送る理髪師に転機が訪れる。彼が思いついたちょっとした恐喝は、悪夢のような日々の始まりだった。 共作で数々の名作を世に送り出したアメリカのコーエン兄弟監督・脚本によるクライムサスペンス。2001年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演男優賞を受賞したほか、多数の賞を獲得した。原題は『The Man Who Wasn’t There』。
ロバート・ネビルは優れた科学者だが、彼でさえ、その恐ろしいウイルスを食い止めるすべを知らなかった。それは誰にも封じることができず、治すこともかなわず、しかも、人間が作り出したウイルスだった。なぜか免疫があったネビルは、荒れ果てたニューヨークで――あるいは世界で――ただ1人生き残っている。この3年間、彼は毎日几帳面に無線でメッセージを流し続け、必死にほかの生存者を捜してきた。だが、確かに彼は"1人"ではなかった。ウイルスに侵され、変異した人間たちが闇に潜み、彼を見つめていたのだ。ネビルを駆りたてているのは唯一残った使命、それは、彼自身の免疫のある血液を使ってウイルスの影響を改善する方法を見つけること。しかし、彼には圧倒的多数の敵が迫り、時間は刻々となくなっていく...。
1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。
ニューヨークで深夜、トンネルの工事現場で明らかに他殺とみられる遺体が発見され、辣腕の科学捜査官リンカーン・ライムが派遣された。リンカーンは重要な証拠を採取する前に現場を荒らされたくないがために自分以外の捜査官を全て遺体発見現場から遠ざけ、一人狭いトンネルの奥に潜り込んで行った。瓦礫の下敷きになっていた遺体の顔を見ると、リンカーンは驚愕した。そこに横たわっていたのは自分の遺体で、驚愕のあまり硬直している間にトンネルの上から重い金属製のパイプが降ってきた。
峠のコンビニの駐車場で若い女がガス会社のトラックをヒッチハイクした。山中の一軒家へ送ってもらった女は、冷えたビールをご馳走すると相棒をつれて家に入る。相棒が戻ってくるのを一服しながら待つ運転手であったが、突如背後からやってきたヒッピー風の男に刺殺される。そして男はビールを抱えて出てきた相棒も散弾銃で射殺した・・・ ダーティハリーことサンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事は、相棒と巡回中に強盗事件の報が入り現場へ急行。犯人の要求を聞くも、突如車で店に突入し.44マグナムをぶっぱなして事件を解決、結果1万ドルを越す損害を出した。この事件で上司の逆鱗にふれたハリーは人事課へと移動を命ぜられる。翌日刑事昇任試験の面接官を担当したハリーは、そこでケイト・ムーアという頼り無さそうな女性警官と出会う。そんな中、元相棒がガス会社のトラックを奪った連中が計画した武器強奪に遭遇し銃撃戦の負傷がもとで殉職してしまう。殺人課へ戻されたハリーは、市を脅迫する武器強奪犯の捜査を開始するのだが、新しい相棒はなんとあのケイト・ムーアであった。
任期半ばで死亡した副大統領の後任として、大統領から直々に使命を受けた女性上院議員。彼女はアメリカ初の女性副大統領として政界で不当な差別を受ける……。
ある夜、訓練中のレンジャー隊7名が嵐の密林地帯で消息を絶ち、17時間後3名の生存者が発見されるが味方同士で撃ち合っていて1名が捜索隊の目の前で殺される。結局、重傷者を含む2名が救助され、いまなお隊長のウエストを含む4名が行方不明のままだった。ジュリー・オズボーン大尉が調査開始するが、救助された兵士は彼女の尋問に黙秘を続けた。オズボーンの上官スタイルズ大佐は、かつてウエストに訓練を受けていた元レンジャー隊員で尋問術に長けた麻薬捜査官トム・ハーディを呼び寄せる。
監察ににらまれる中、陰謀に巻き込まれて崖っぷちの汚職刑事。だが、事件の鍵を握る少女と出会い、その反抗的な態度に手を焼きつつも2人で真相を追い始める。
第二次世界大戦中の1943年、フィラデルフィア港でアメリカ海軍によるある極秘実験が行われようとしていた。“フィラデルフィア計画”と呼ばれるその実験は、敵のレーダーから消え、味方の船を探知されないようにするというものであった。その実行役となった水兵のデビッドとジムが実験機械のスイッチを入れた途端、実験の舞台である駆逐艦エルドリッジはレーダーのみならず、実際に海上からも姿を消してしまった。艦はしばらくして再び出現したが、艦内では乗組員が大火傷を負ったり、艦の壁や甲板に身体がめりこんだりしており、デビッドとジムは姿を消してしまっていた。
女性警官メーガンが、遭遇した強盗を射殺。だが犯人の銃が見つからず、彼女は停職処分になる。やがて発生した連続殺人事件を巡り、メーガンにサイコパスが迫る……。キャスリーン・ビグロー監督によるサスペンス。
運転の腕前を買われて大富豪デヴリンのお抱え運転手にスカウトされたジミー・トン。デヴリンからは彼のタキシードに絶対触らないよう言われていたが、ある日、ジミーが運転する車が何者かに襲われデヴリンは重傷を負う。ジミーは好奇心からそのタキシードを着ると、それは特殊な物であることを知る。実はデヴリンは秘密機関の諜報員で、ジミーは怪我した彼の代わりに新人諜報員デルとともに危険な秘密任務にかり出される。