幼い頃に両親を殺されたジャックは、インディアンに育てられた。彼は、身は小さいが勇気があり、他の仲間から“小さな巨人”と呼ばれるまでになった。やがて彼は、騎兵隊との戦闘で捕らえられ、その後は白人社会で生活するようになる。それは、インディアン撲滅に異常な執念を燃やす、カスター将軍を押さえるためであった。

ある夏の午後、ショーバー一家は休暇を過ごすためにレンジローバーでクラシック音楽のクイズをしながら別荘に向かっていた。途中、隣人のベーリンガーと挨拶をかわす。そこには白いシャツと白いズボン、白い手袋を身に着けた2人組の見知らぬ男たちがいた。 別荘につくと妻アンナは夕食の支度に取りかかり、夫ゲオルクと息子は明日のセーリングの準備をはじめる。そこに、ベーリンガーの所にいた2人組の男のうちの1人が、卵がなくなったので譲ってほしいとアンナに話しかけてきた。 アンナはそれを受け入れて卵を渡すが、男は2度も落として割ってしまう。そして3度目の訪問時、態度を見かねたゲオルグに平手打ちを食わされた途端に男の態度は豹変し、近くにあったゴルフクラブでゲオルクの脚を殴りつけ、一家全員をソファーに縛り付ける。2人は悪びれた態度を微塵も見せず、くつろぐように家を占領し続けた。 夜になると、2人は一家に「明日の朝まで君たちが生きていられるか賭けをしないか?」と持ち掛ける。 こうして、残酷でおぞましいゲームの幕開けが告げられた。

1891年のロンドン。若い女性が次々と誘拐され、儀式を思わせる不気味な手口で殺されてしまう。私立探偵ホームズと相棒ワトソンはスコットランド・ヤードと連携し、邪悪な黒魔術を操る犯人、ブラックウッド卿を逮捕。だがブラックウッド卿は死刑の直前、すぐに復活すると言い残す。その後ブラックウッド卿が甦ったとの報せがホームズたちに届いたのに続き、世界征服をめざすブラックウッド卿は、ある秘密組織を乗っ取っていた。

18世紀を代表する仏文学者、マルキ・ド・サド侯爵の晩年を描いたドキュメンタリー。猥褻文書の罪で監禁、ますます執筆活動にのめりこむサド侯爵と、その著書に翻弄された人々をユーモアたっぷりに描いた真実の物語。

1841年、マサチューセッツ州ニューベドフォード。イシュメイルは安宿で知り合った銛打ちと意気投合し、老朽の捕鯨船ピークォッド号に乗り込む。その船の船長エイハブはかつて“白鯨”と呼ばれる巨大なクジラに片足を喰いちぎられており、その復讐に燃えている。この航海の目的もそれで、今度こそ“白鯨”の息の根を止めるつもりのエイハブの目には既に狂気に似たものがあった。“白鯨”を倒す執念に憑かれたエイハブの凶行は、次第に船員たちの命までも危険に晒していく……。

19世紀後半のNY社交界を舞台に繰り広げられる、貴族階級からはみ出た伯爵夫人と、その幼なじみの弁護士の静かな恋愛を描く。イーディス・ウォートンの原作に基づいたM・スコセッシによる、“斜陽”の物語。オペラ観賞に訪れた弁護士のニューランドは、幼なじみの伯爵夫人エレンに再会する。彼女には離婚を認めようとしない夫がいて、彼にも婚約者がいた。そんな状況の中で、奔放な彼女に心惹かれていくニューランド。しかし、上流階級の掟は二人を許そうとはしなかった……。アカデミー衣装デザイン賞を受賞した絢爛豪華な舞台の中で、D・D=ルイス、M・ファイファー、W・ライダーなど、魅力的な顔合わせで描かれる禁じられた大人の愛を、スコセッシは切なく、感動的に再現。抑圧された世界でこそ生じる葛藤と胸の高なりを与えてくれる。

全米を恐怖に陥れた「バッファロー・ビル事件」から10年……。 ボルチモアの大富豪メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)は、刑務所から脱獄したハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンズ)の行方を追っていた。当時レクターと接触していたFBI特別捜査官クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)は、リッチモンド (バージニア州)の麻薬捜査で多数の犠牲者を出したことで遺族から告訴されていた。政財界に絶大な影響力をもつメイスンは、マスコミの報道でクラリスの存在を知り、司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を利用し、クラリスをレクターの捜査に復帰させようと目論む。 そして、10年前にボルティモアの精神病院から脱獄したレクターは、イタリアのフィレンツェに潜伏していた。

ブラット・ピットが戦慄の殺人鬼役に挑んだヴァイオレンス・ムービー。連続殺人犯の本を書くため、恋人で写真家のキャリーとともに有名な殺人現場を訪ねながらカリフォルニアに向かうブライアン。旅費を浮かせるため、同乗者を募るが……。