新進気鋭の若き弁護士ケヴィンはその才能と野心を認められ、NYのミルトン法律事務所に夢のような条件でスカウトされる。そして次第に失われていく良心……そこは、悪魔の巣窟だったのだ。
探偵フィリップ・マーロウがメキシコへと送った友人が自殺した。彼には妻殺しの容疑がかけられていた。一方、別件で行方不明の作家を探し出したマーロウは、彼が死んだ友人夫妻の知り合いだという事を知る。やがて、友人が持ち逃げした金を返せとギャングが現れる…。
ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフ。ニューヨークで両親が開店したレストランで働くユーリーはある時、ギャング同士の銃撃戦を目撃したことをきっかけに、弟のヴィタリーと2人で武器売買の事業を始める。危険と隣り合わせの裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数の武器商人へと成長していくユーリー。しかし、そんな彼にインターポールのバレンタイン刑事が迫ってゆく。
マンハッタン、タイムズスクエア。自称一流のパブリシスト、スチュは、今日もアシスタントを従え、携帯電話からクライアントや業界に口八丁でビジネスをまとめ上げている。そんな彼はアシスタントと別れた後、1台の電話ボックスに立ち寄り、結婚指輪を外してクライアントの新進女優パメラに電話を掛けた。スチュは彼女をモノにしようとしていたが、上手くいかずに受話器を置く。その刹那、今使っていた公衆電話のベルが鳴り、思わず受話器を取ってしまうスチュ。すると電話の主は、“電話を切ったら殺す”と脅迫してきたのだった…。
レイモンド・チャンドラーの傑作ハードボイルド小説をノスタルジックな雰囲気で映画化。名優ロバート・ミッチャムが孤高のヒーロー・フィリップ・マーロウを演じるハードボイルド・ミステリー。 1941年のロサンゼルス。ある女性の調査を依頼された私立探偵マーロウは、わずかな手がかりをもとに行方を追う。調査が難航するなか、マーロウは次々と事件に巻き込まれ、命まで狙われる。警察にも追われながら、事件の核心に迫る。
2001年9月11日。ニューヨークは、いつもと同じ朝を迎えていた。港湾局警察に勤めるベテラン巡査部長のジョン・マクローリンや、同じく港湾局警察に勤めるウィル・ヒメノをはじめ、警察官たちも普通に業務を開始した。 だが、午前8時40分過ぎ、突如、タワー1(北棟)に、アメリカン航空11便が激突した。続いてタワー2(南棟)にも、ユナイテッド航空175便が激突。アメリカ国民だけでなく世界中の人が我が目を疑った。 ジョンたちは、上層階に取り残された人々を救出すべく、さらなる恐怖が迫っているとも知らずに部下たちと共にタワーへ向かった。
私立探偵フィリップ・マーロウのもとに、美しい女性編集者がやってきた。失踪した雑誌社の社長夫人を探して欲しいと言うのだが……。マーロウの視点がカメラ、という手法が全編に渡ってとられた実験的な作品。
ある日、ロンドン郊外に住むスターンウッド将軍の家に招かれた私立探偵マーロウ。道中ものすごいスピードで抜いていったジャガーを運転していたのは、将軍の次女カミラだった。大富豪の将軍は、本屋を営むガイガーからカミラの件で脅迫されており、その解決をマーロウに依頼した。帰り際に、長女のシャーロットが現れ、1ヶ月前に失踪した夫リーガンの捜索を依頼されたのかと聞いてきた。ガイガーの古書店を訪ねたマーロウは、裏でエロティックな本を貸していることを突き止める。ガイガーの家を見張っていると、カミラのジャガーが前に止まった。家の中から銃声が聞こえ、マーロウが進入すると額を撃ち抜かれたガイガーの死体と全裸で写真を撮られ、茫然自失となっているカミラの姿があった。
カンサスから来た娘、オーファメイ(S・ファレル)から失踪した兄を探してほしいと依頼された私立探偵マーロウ(J・ガーナー)。兄が住んでいたアパートを訪ねるが部屋にいたのは別人で、さらに管理人は首をアイスピックで刺されて殺されていた。あるホテルに呼び出されたマーロウはそこでサングラスで顔を隠した女に襲撃され、彼を呼び出したチンピラの男もアイスピックで殺されていた。現場でカメラ店の引換券を見つけたマーロウは、現像された写真に暗黒街の顔役スティールグレーブ(H・M・ワイナント)と人気女優メイビス(G・ハニカット)がプールサイドで愛し合っている姿が撮影されていた。メイビスの家の訪ねたマーロウは、スティールグレーブが差し向けた殺し屋(B・リー)に、この件から手を引けと脅される…