香港映画「インファナル・アフェア」をマーティン・スコセッシがボストンに舞台を変えハリウッドでリメイクしたアクションサスペンス。レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンが主人公の警察官とマフィアをそれぞれ熱演。名優ジャック・ニコルソンがマフィアのボス役で脇を固める。犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。一方、マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。

5年間つきあった彼女にふられた警官223番(金城武)は、彼女のことが忘れられず、自分の誕生日に賞味期限を迎えるパイナップルの缶詰を買い続けている。寂しさを紛らわせようと、金髪の女性(ブリジット・リン)に恋をしてみるが、麻薬の運び屋として取引きに失敗した彼女もまた疲れ果て、そっけない。そんなどん底にいる2人は、行きずりの一夜を過ごす。同じころ、ハンバーガー・ショップの新入り店員フェイ(フェイ・ウォン)は、夜食を買いに来た警官633番(トニー・レオン)と出会う。彼に対して淡い恋心を抱いた彼女は、ある日偶然手に入れた彼のルーム・キーを利用してその部屋に忍び込むと、模様替えを始める・・・。

1964年、ミシシッピーの小さな町から公民権運動家3人が突然消えた。事件解明のために派遣されたFBI捜査官の二人は、やがて恐るべき事実を暴き出す……。第一級の社会派サスペンス映画。アラン・パーカー監督作。

才人スパイク・リー監督が、自身も尊敬する、近代アメリカきっての偉大な思想家であり、キング牧師と並ぶ黒人解放運動のリーダー、マルコムXの生涯を描いた伝記的作品。物語は、マルコムがチンピラだった頃から始まる。若くして窃盗罪で服役し、刑務所の中でイスラム教に改宗、出所ののち彼は、イライジャ・ムハマットの下でブラック・モスレムきっての白人を敵対視する煽動家となる。やがて組織に疑問を感じ、多人種共存の道を探ってメッカを巡礼、そしてあらゆる人種の真の友愛を悟って帰国。そしてアメリカ黒人の解放運動を今までになかった新しい理念によって大きく展開しようとした矢先の1965年2月21日、ハーレムのオーデュボン・ボールルームでの講演中に13発の銃弾を浴びて射殺されるまでの、壮絶な軌跡を克明に追う。原作は、マルコムXが著わし「ROOTS/ルーツ」のアレックス・ヘイリーがまとめた『マルコムX自伝』。D・ワシントンのパワフルな芝居とテンポの良い演出が、この長尺を一気に見せる。

1969年、自らを“ゾディアック”と名乗る男による殺人が頻発し、ゾディアックは事件の詳細を書いた手紙を新聞社に送りつけてくる。手紙を受け取ったサンフランシスコ・クロニクル紙の記者ポール(ロバート・ダウニーJr)、同僚の風刺漫画家ロバート(ジェイク・ギレンホール)は事件に並々ならぬ関心を寄せるが……。<アメリカ犯罪史上最も危うい連続殺人鬼と言われる“ゾディアック・キラー”を題材にした話題作。ゾディアックに関わり、人生を狂わされた4人の男たちの姿を描く。監督は『セブン』のデビッド・フィンチャー。『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが、事件の謎を追い続ける風刺漫画家を演じる。徹底したリサーチを基に練り上げられたサスペンスとしても、4人の男たちの生き様をリアルにつづった人間ドラマとしても楽しめる。>

タクシー運転手のマックスはロサンゼルスで12年間まじめにタクシー運転手という職業をこなしていた。ある日、客として乗せた女性検事アニーとの会話をするうちにささやかだが心が通じ合い、アニーはマックスに自分の名刺を渡して車を降りる。

クリスマス間近のロサンゼルス。黒人2人組に車を盗まれた地方検事のリック夫妻。白人警官のライアンはパトロール中、裕福な黒人夫婦に屈辱を味わわせた。ペルシャ人の雑貨店主ファハドは、ドアの修理に来た黒人ダニエルと口論になる。やがて、彼らの人生は思いがけない形で交錯する。

平凡ながら幸せに暮らす教師のジュリアン(ヴァンサン・ランドン)と編集者のリザ(ダイアン・クルーガー)。ある日、リザが上司を殺した罪で逮捕されてしまう。リザの無罪を晴らせないまま3年のときが過ぎ、ジュリアンは息子オスカル(ランスロ・ロッシュ)とリザとの3人で暮らすためにある計画を画策するが……。

臆病な刑事ウェインが深夜のスーパーで強盗現場に遭遇し、人質の命を救う。ところが助けた男はマフィアのボス。ウェインの元に世話役としてボスの娼婦がやって来る……。ロバート・デ・ニーロ主演のロマンティック・コメディ。