『ライフ・イズ・ビューティフル』(原題:La vita è bella、英題:Life Is Beautiful)は、1997年のイタリア映画。ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。 カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。第71回米国アカデミー賞で作品賞ほか7部門にノミネートされ、そのうち、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞した。また、トロント国際映画祭の観客賞やセザール賞の外国映画賞も受賞している。

1959年、12月。従業員31,259名を擁するニューヨークの保険会社。19階の大部屋に勤める C. C. バクスター(ジャック・レモン)。勤続3年10カ月、礼儀正しく、数字に強く、押しに弱い"バド"の週給は94ドル70セント。 セントラルパーク近くの家賃月額85ドルの (くつろげて、独身向き) アパートに暮らすバドは、なし崩し的に続いている「バドの部屋のまた貸し」を当てにし私生活に割り込んでくる課長ら上司の、色恋の絡む、あってないような空き予約をなかなか断り切れずにいた。

コニー・アイランドの寂れた海岸。古いアパートに住む孤独な未亡人サラは、ある日、大好きなTVのクイズ番組から出演依頼の電話を受け、ダイエットを決意する。一方その一人息子ハリーと恋人マリオンのもとに、友人のタイロンが麻薬密売の話を持ちかける。一時はそれぞれに人生がうまく回り始めたかに思えたのだが……。

小さい頃から空想の世界が一番の遊び場だったアメリ。22歳になった今でも、モンマルトルのカフェで働き、周りの人々を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。そして、あることをきっかけに、他の人を幸せにすることに喜びを見出したアメリ。他人の人生にこっそりおジャマしてはたのしい悪戯を仕掛け、人知れずお節介を焼いて回るのだった。そんなアメリも自分の幸せにはまったく無頓着。ある日、不思議な青年ニノに出会ったアメリはたちまち恋に落ちてしまうのだったが、アメリは自分の気持ちを素直にうち明けることが出来ない……。

ある雨の夜、未亡人の掃除婦エミは近所の酒場で年下の移民労働者の男、アリに出会う。愛し合い、あっという間に結婚を決める彼らだったが、エミの子供たちや仕事仲間からは冷ややかな視線を向けられる。年齢や文化、肌の色、何もかもが異なる二人の愛の行方は。

朝の宝石店ティファニーの前でデニッシュを食べる娼婦のホリーは、引っ越してきたばかりの駆け出し作家ポールと出会う。酔っぱらいから逃げて部屋へ来て、 眠り込んでしまった彼女にポールは興味を抱く。

生きる意味を見失った19歳のハロルドは、狂言自殺をしては周囲の驚く反応を見て楽しんでいた。ある日、ハロルドは79歳の老婦人、モードと出会う。生きることを楽しむモードを愛するようになったハロルドは、モードと結婚することを決意。幸せ絶頂のハロルドとモードだった。

ニューヨークの開業医ビルとアリスの倦怠期を迎えている夫妻は、ビルの患者で友人のジーグラー夫妻が開いたクリスマス・パーティーに招かれる。このパーティでビルはピアニストであり旧友のニックと再会し、アリスはビルと別れて個別にパーティーを楽しむことにしたが、ビルは女性たちに誘惑され、一方でアリスはハンガリー人の紳士に誘惑される。

冴えないバツイチ男ウィリアム・タッカーは、ロンドン西部の町ノッティングヒルで本屋を営んでいる。そんな彼はある日、ハリウッドのスター女優アナ・スコットが自分の店を訪れたことに驚くが、その直後、偶然にも彼女と街角でぶつかった際にオレンジジュースをこぼしてしまい、着替え場所を提供するため自宅に招くことに。彼女の去り際、初対面にも関わらず交わした“シュールだがステキなキス”から、ノッティングヒルの本屋とビバリーヒルズのスターの恋が始まった…

複雑な親子の幸せ探しを描き、多くの映画祭で高く評価されたハートフル・ストーリー。女性になる手術を控えた性同一性障害のブリーフと、彼を父とは知らず一緒に旅することになった息子・ブリーフのふれあいを描く。

古くからの伝統が根付くフランスの小さな村に、ある日謎めいた母娘がやってきてチョコレート・ショップを開店する。厳格なこの村に似つかわしくないチョコだったが、母ヴィアンヌの客の好みにあったチョコを見分ける魔法のような力で、村人たちはチョコの虜になってしまう。やがて村の雰囲気も明るく開放的なものになっていく。

内気で不器用な高校生テッドが憧れのメリーとデートする幸運をつかむが、ズボンのファスナーがひっかかるトラブルがもとでデートは中止、メリーとの仲もそれきりになってしまう。13年後、テッドはまだメリーのことを忘れられず--やや妄執的--、怪しげな探偵パット・ヒーリーを雇って、マイアミに住むメリーを調査してもらう。ところがパットもメリーに夢中になってしまい、テッドとパットのあいだで騙しあい化かし合いのメリー争奪戦になる。やがて2人はメリーに首ったけなのが自分たちだけではないのを知り、結局、5人の男たちがメリーに自分を選ぶよう迫ることになる。