大岡昇平の同名小説を、和田夏十が脚色し市川崑が監督した反戦映画。病院にも部隊にも見放された田村は、フィリピン戦線のレイテ島をさまよっていた。同じように敗走している仲間と病院の前で合流するが、その病院が砲撃を受けたため、田村は一人で逃げ出す。食べるものもなく、仲間を失った田村は、草を食べて生き延びていた。やがて生き別れたかつての仲間である永松と安田と再会。二人は殺した味方の兵士を“猿”と称し、その肉を食べていた…。

スペインが最後の植民地、フィリピンを手放す中、現地の駐留部隊は反乱軍との戦いを余儀なくされる。過酷で、時として異様な戦いは長引き、兵達は疲弊してゆく。

「哭声 コクソン」「KCIA 南山の部長たち」のクァク・ドウォン主演で描くアクションコメディ。人生初の海外旅行でフィリピンを訪れた元ボクサーの田舎刑事ビョンスは、地元の犯罪組織が起こした事件に巻き込まれ、殺人事件の容疑者という濡れ衣を着せられてしまう。ビョンスは汚名を晴らすため、フィリピンで観光ガイドになっていた後輩マンチョルとともに真相を追うが、熱い刑事魂とは裏腹に平和ボケしたビョンスの体力と語学力はまったくついていけずにいた。そこにまさかの再会を果たしたかつての親友ヨンベが参入し、捜査は予期せぬ方向へと展開していく。クァク・ドウォンが主人公のビョンス役を演じるほか、「ゴールデンスランバー」のキム・デミョン、「名もなき野良犬の輪舞」のキム・ヒウォン、「焼肉ドラゴン」のキム・サンホらが顔をそろえる。監督は「ありふれた悪事」のキム・ボンハン。