1958年、28歳のロビン・カヴェンディッシュは、出張先のナイロビでポリオに感染し、首から下が全身マヒとなり、人工呼吸器なしでは息もできくなってしまう。それは、美しい妻ダイアナと結婚してまだ間もないときだった。医師からは余命数ヵ月と宣告され、絶望に打ちひしがれるロビンは、生まれてきた息子ジョナサンを見ることさえ拒んでしまった。それでもダイアナは献身的に夫を支え、彼の望みを叶えるべく、医師の強い反対にもかかわらずロビンを自宅で看病しようと決意する。それはあまりにも危険で無謀なことに思われたが、その決断がやがてロビンの運命を大きく変えていく。

オスカー俳優のデンゼル・ワシントンが主演・監督・脚本を担当。ディベートを通じて差別に立ち向かう教師と生徒たちの勇気溢れる行動を描く、実話を基に作られた渾身の感動作。1935年、アメリカ合衆国テキサス州マーシャルは白人専用の施設ばかりで黒人たちは常に虐げられた生活を送っていた。教師のトルソンはディベート(討論)クラスを起ち上げ、黒人ということで受けてきた様々な弊害について言葉で訴えかけ、多くの人々の心を動かしてゆく。ところが学校側はトルソンの言動について、過激すぎると圧力をかけ始める。

人種差別が横行する1950年代。幼い頃から足の速かった青年アーニーは、その特技を活かしてフットボール選手として注目を浴びるようになっていく。シラキュース大学アメフト部のコーチをつとめるシュワルツワルダーはそんなアーニーに目をつけ、チームの一員として迎えることに。アーニーは黒人選手を快く思わない人々からの差別にさらされながらも、チームを勝利へと導いていく。

1958年のニューヨーク。ファッション・フォトグラファーである夫アランの助手を務めるダイアンは、平穏な生活に違和感を覚えていた。そんなある日、夏でもマスクとコートで全身を覆う男性ライオネルが隣に引っ越してくる。この謎めいた男性に興味を抱いたダイアンは自宅を訪ね、全身に毛が密生する多毛症だと本人から聞かされる。その姿にいつしか魅了されたダイアンは、ライオネルを写真に撮りたいという衝動に駆られていく。

質屋を営む裕福な政次郎の長男に生まれた賢治は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチを振り回す。さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。 そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシが、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。