韓国に暮らす平凡な家族、妻が金の原石を頼まれて輸入する仕事に就く。家計を助けるためのバイト感覚ではあったが、中身は麻薬であり妻は逮捕される。妻は麻薬密売容疑で言葉もわからないフランスで裁判にも掛けられず、すぐ刑務所がある孤島へ入所させられる…。

夫を悲惨な事故で失ったシングルマザーのアメリアは、一人息子のサミュエルと共に暮らしていた。サミュエルは学校でしばしば暴力的な行動を起こす問題児。言うことを聞かない息子に手を焼き、アメリアは疲れ果てていた。一方、サミュエルは、母親の読み聞かせで眠りにつくのが習慣で、その日はアメリアの知らない一冊の本を取り出し、彼女に読んで欲しいとせがむ。どこか薄気味の悪いその絵本は「ババドック」というキャラクターが登場する不思議な本だった。