奄美大島で生活している16歳の界人と同級生の杏子。ある日、島の人々の相談を受けるユタ神様として生きてきた杏子の母イサが、難病で余命わずかなことがわかる。杏子を励ましながらも、神と呼ばれる者の命にも限りがあることに動揺する界人。そんな中、恋人のいる母・岬が醸し出す女の性に嫌悪感を抱いた彼は、衝動的に幼少期に別れた父のいる東京へと向かう。久々に父子一緒の時間を過ごして島に戻った界人だが、岬の行方がわからなくなったという知らせが飛び込んでくる。

家族ともうまくいかず、世の中のものすべてが無意味に思えて家を出た若者たち。自らを「T.R.(The Rejected=拒否された脱落者)」と呼ぶ彼らは、さらなる仲間を求めて夜ごと集まり、パンクロックに酔いしれる日々を過ごしていた。そんなT.R.たちを嫌悪し、街から排除しようとする住民たちとの間には深い亀裂と対立が生じ、次第に若者たちは追い詰められていく。激しいパンクロックとともに自らのアイデンティティを模索するT.R.たちは、やがてやり場のない怒りを爆発させる。 キャストには、俳優ではなく多くが実際のパンクスの若者たちを起用。2022年、製作から39年を経てデジタルニューマスター版で日本劇場初公開。

大ヒット作「ダーティハリー」を生んだ監督ドン・シーゲル×主演クリント・イーストウッドの名コンビが初めて組んだ作品。 アリゾナの片田舎の保安官補クーガンは、逮捕された凶悪犯の身柄を引き取りに、単身ニューヨークへとやって来る。だが、煩雑な警察組織のやり方になじめずクーガンは、独断で犯人を強引に連行するが、悪党一味の作戦にひっかかり逃がしてしまう。ニューヨーク市警の協力を得られぬまま、怒りが爆発したクーガンの大都会での追跡劇が始まる…。