379歳のヴィアゴら4人のバンパイアは、ニュージーランドの首都ウェリントンで一軒家をシェアし、夜な夜な外で遊び歩く愉快な日々を送っていた。そんなある日、長老格のピーターが大学生ニックをうっかり甘噛みし、バンパイアに変えてしまう…。
テレビのドキュメンタリー番組を制作中の女性レポーター・アンヘラは、通報を受けた消防隊に同行してとあるアパートを訪れる。そこには血まみれになって立ちつくす1人の老婆がいた。老婆は駆けつけた警察官を突然襲いはじめ……。閉ざされたアパートの中で想像を絶する恐怖に見舞われる人々の姿を、手持ちカメラ目線によるドキュメンタリー・タッチの映像で描き出し、本国スペインで大ブームを巻き起こしたパニック・ホラー。
「死は誰も経験したことがない」 映像提供者の地元には1本の不思議な木がある。その木ではなぜか首つり自殺が異常に多く、皆その木を選ぶようにして死んでいくのだという…。 「通行者」 とある企業の保養施設で休暇を楽しむ家族の傍らに不可解な何者かが現れた。そこにはかつて結核の療養所がたっていたというのだが…。 「場を乱す者」 スピリチュアル・ブームの最中、ヒーリング・セミナーの様子を記録したドキュメンタリー映像。予想だにしなかった惨劇が会場を襲う! 「老少女」 友人の結婚式の会場で撮影されたという映像に奇妙な人物がうつっていた。その場違いに見える人物は顔と体のバランスが異様であるというのだが…。 「呪縛地帯」 心霊スポットの廃墟を訪ねた若者たち。そこではあることをすると霊が姿を現わすと言われており、やってみた。それが悲劇の始まりだった!
「不在の視線、非在の視線」 バイク便の仕事をしていた映像提供者は同僚から奇妙な配達先の話を聞く。そこではいつも配達の様子をビデオカメラで記録しているというのだが…。 「赤い乗客」 列車旅行中のカップル。列車がトンネルに入ったとき、不気味な赤い存在が現れた。それは直前に止まった駅から乗ったのではないかと思われた…。 「超越と俗悪の関係」 万引き犯をつかまえる様子を追った、実録犯罪モノのテレビ番組。捕まった中に奇妙な女性が1人いた。彼女がきっかけで惨劇が起こってしまう! 「盗視者」 暗闇の中で赤子に乳を飲ませる母親。それを囲んで集う老婆たち。そしてその様子を盗み見る者が。それは現世に執着するあの世の者の姿なのか? 「魔の領域」 地方のテレビ局が撮影した、心霊スポット探検のリポート。古神社で怪異な現象が連続する。撮影クルーは魑魅魍魎の世界に紛れ込んでしまったのか?
物語は、あのアパートでの惨劇の直後から始まる。完全隔離されたアパートに、ある特命を受けた医師と武装した警官隊が突入する。それぞれヘルメットにCCDカメラを装着した彼らは、感染者たちの襲撃に怯えながらアパートの最上階へと向かう。僅かに生き残った者が、“感染”の深層部であろう最上階の部屋で見たものとは…。
「合い鍵」 映像提供者の同僚は結婚を控え、中古のマンションを買った。その新居に遊びに行くと思いがけぬ人物が待ち構えており、同僚の不幸が始まったという…。 「顔面陥没」 神社で開催されているお祭りに出かけたという映像提供者。裏手で遊ぶ少女たちを撮影していると、この世の者とは思えない存在の姿がうつり込んだ…。 「同棲の相手 前編」 妹が霊にとりつかれたと言って霊能者の男性と同棲し始めた。姉は心配して別れさせようと妹のアパートに向かうが、思いがけぬ事態に巻き込まれてしまう! 「栄光の手」 謎の新興宗教団体の教団員たちが撮影したと言われている恐るべき映像。彼らは風俗嬢を呼び出し、「栄光の手」なる魔道具を作ろうとするのだが…。 「同棲の相手 後編」 数々の怪奇現象に襲われる映像提供者の姉妹と彼女たちを守ろうとする霊能者の男性。その先には不幸な結末が待っていた。そして驚愕の事実が明らかに…。
「イタズラ電話」 心霊スポットであるという公衆電話で、他愛もないイタズラを仕掛けた大学生たち。しかしそれが思いもよらぬ者を招きよせ、悲劇が起きてしまう…。 「迎える女」 北陸地方にある観光地を訪れたという映像提供者のカップル。そこにある日本家屋を見学している最中、カメラは不可解な者の姿をとらえてしまった! 「デリヘルの客」 ラブホテルでデリヘルの様子を盗撮した映像。デリヘル嬢は客の男の不審な様子に助けを求めるが、彼は彼女の体のあるものを切除しようと狙っていた…。 「漁港の眼」 某テレビ局の取材班が漁港に併設された市場に取材に行った。並べられた無数の冷凍マグロを撮影しているときに信じられないものがうつりこんでしまう! 「奇妙なキャンプ場」 今は閉鎖されているという山奥のキャンプ場で宿泊する2組のカップル。そこで連続して起きる怪奇現象の数々。そこは決して入ってはいけない場所だった!