夫を亡くした圭子は、外国人マスターが経営する銀座のバー“ライラック”の雇われマダムだった。よく店に来ていた利権屋の美濃部が、かつて圭子の下で働いていたユリに店を持たせ、そちらへ頻繁に出入りしているようだ。マスターからはユリのように体を張って売り上げを回復させろと言われてしまう。ある日、狂言自殺をするつもりだったユリが本当に死亡した。葬儀の席で圭子は美濃部に食ってかかるが、血を吐いて倒れてしまう。酒の飲み過ぎで胃潰瘍にかかっていたのだ。やがて圭子は客に体を許すようになるが、その度に裏切られてしまう。

「いま、会いにゆきます」の市川拓司原作の小説「恋愛寫眞 もうひとつの物語」を、玉木宏と宮崎あおい主演で映画化。クリスマスのニューヨーク。自分の前から突然姿を消した静流からの手紙を手に、誠人は1人この地にたたずんでいた。6年前に大学の入学式で出会った誠人と静流。誠人にひと目で恋をした静流は、写真が趣味の彼に近づきたいばかりにカメラを手にする。しかし誠人は同級生のみゆきに片思いをしていた……。

関東一円を支配する巨大暴力団・山王会の関内会長は、傘下の池元組が麻薬を扱う村瀬組と兄弟杯を交わして親密になっていることを快く思っていなかった。そこで関内の右腕・加藤はこの2つの組を仲違いさせようと企て、池元に対して「村瀬を締めろ(軽い制裁を与えろ)」と無理な命令をする。兄弟分の村瀬に手を出せない池元は、配下の大友組に村瀬組を締めることを命令する。池元の二枚舌、山王会の思惑に翻弄されながらも、大友組は村瀬組を締めることに成功し、村瀬組は解散する。 池元の行動に不愉快を覚えつつ、大友は村瀬のシマを事実上継承し、大使館の闇カジノで成功を収める。一方、村瀬が隠れて麻薬を売っていることが発覚し、池元に唆された大友は村瀬を殺害する。ところが、このことを口実に池元は大友に破門を言い渡し、大友は怒りを露わにする。大友は復帰のため、関内の元を訪れ許しを請うが、逆に関内は池元の殺害を唆す。そこで大友は悪びれず闇カジノを訪れていた池元を殺害する。闇カジノを狙っていた関内は、今度は池元組若頭の小沢に、組を継ぎたければ親の仇を討てと煽り、大友組と池元組の抗争を仕掛ける。本家の手助けも得た小沢は、次々と大友組の組員を殺害し、彼らを追い詰めていく。

叔父が経営するホテルで働くトシコは、ある日ホテルから逃げだす。その道中、組の金を横領した鮫肌と出会い、共に逃亡することに。ふたりは組織の幹部・田抜やトシコの叔父に雇われた殺し屋・山田たちから追われる中で、やがて互いに引かれ合うが…。

21世紀。全世界の知恵と技術が結集して創りあげた人工未来都市“センチネル・シティ”。それは人類の未来を象徴する理想郷であるかに見えた。しかし、犯罪は日増しに組織化、凶悪化し、従来の警察機構や捜査方法では太刀打ちできない。そうした時代の要請に応えて、新しい刑事警察機構・テクノポリスが作られた。別名特捜マシーン隊と呼ばれ、テクノロイドと呼ばれるロボットが製作された。全国から選び抜かれた優秀な人材を集め、事件発生、緊急出動にそなえていた。

とある一帯を支配する最強のグループ「ムゲン」が「雨宮兄弟」と激しい抗争を繰り広げた後、ムゲンが解散し雨宮兄弟も姿を消す。その後、頭角を現した五つのチーム「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」の頭文字を取り街は「SWORD」地区といわれ、「G-SWORD」と呼ばれるグループが互いにしのぎを削っていた。そこへある男が帰ってきたことで、SWORD地区には不穏な空気が漂い始める。

懲役を終えた組幹部を迎えに行った鋼健介は、襲撃に巻き込まれて死亡した。だが彼は、半身を鋼鉄で包まれたサイボーグ・フルメタル極道として復活する。

日活初出演の西郷輝彦に高橋・和泉の黄金トリオで描く青春アクション巨篇。ことに西郷の歌とカッコいい拳銃さばきが話題。 七年前刑事の父といさかいを起こして家を飛び出した英也が日本に帰って来た。英也はバーで流しの輝夫が沢島組に絡まれているのを助け、輝夫は英也を兄貴と慕うようになる。拳銃の密売ルートを追っていた英也の父が沢島組の時野の銃弾に倒れ、英也は父の仇を取ることを誓う。英也は沢島の用心棒として沢島組に潜入するが、そこに時野に勧誘された輝夫がいるのに驚く。輝夫の姉の恋人・伍郎が沢島組から足を洗おうとするが、時野達に殺されてしまう。醜いやくざ生活に嫌気がさした輝夫は組の金を持ち逃げし、沢島は英也に輝夫の始末を命じる…。