テキサス州の町パリをめざす男。彼は失踪した妻を探し求めていた。男は、4年間置き去りにしていた幼い息子との間にも親子の情を取り戻す。そして、やがて巡り会った妻に、彼は愛するがゆえの苦悩を打ち明ける……。
不況時代のアメリカ30年代に実在した男女二人組の強盗、ボニーとクライドの凄絶な生きざまを描いた、アメリカン・ニューシネマの先駆け的作品。ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、コンビを組んで強盗をやりはじめる。二人は順調に犯行を重ねていくが……。アカデミー賞2部門を受賞(助演女優賞エステル・パーソンズと撮影賞)した。
FBI特別捜査官チェット・デズモンドは町のウエートレス、テレサ・バンクスの殺害事件を調査中に謎の失踪を遂げる。それから1年後、町全体に巣くった邪悪な者達は学園の女王であるローラ・パーマーを標的にし始めていた。時を同じくして、テレサ・バンクス殺害事件の捜査を引き継いだ特別捜査官デイル・クーパーは、彼に備わった特別な才能、鋭い第六感を生かして深い謎を解明しようと決意するのだった。
アメリカを代表する作家ポール・オースターが書き下ろした原作を基に、男たちの中に隠された哀しいロマンティシズムを描いた都会の物語。14年間毎朝同じ時刻に店の前で写真を撮り続けている煙草屋の店長オーギー、彼の馴染みの客で突然の事故により出産まもない妻を失って以来ペンを持てずにいる作家のポール、彼が車に跳ねられそうになった所を助けた黒人少年ラシードの3人を軸に、ブルックリンのとある煙草屋に集まる男達女達の日常を、過去と現在を、嘘と本当を巧みに交差させながら進んでゆく。
7月4日の独立記念日に生まれ、第二次世界大戦の勇士である父を誇りに思うロン・コーヴィックは、高校卒業後に海兵隊に入隊し13週間の訓練の後にベトナム戦争に従軍する。そこでの戦いは熾烈でありベトコンの攻撃にパニックになったロンは部下のウィルソンを誤射して死なせてしまい、遂にロン自身も銃弾に倒れ脊髄を損傷し下半身不随となる。故郷に戻るロンだがアメリカで彼を待っていたものは国を守る英雄としての賞賛の言葉ではなく非難と嘲笑の嵐だった。
娘に異常な愛情を注ぐ母のマリエッタ。彼女はある男に依頼して、娘の恋人セイラの命を狙う。だが暗殺は失敗に終わり、逆に男はセイラに殺されてしまうのだった……。出演はニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン。
ルイ・マル監督のデビュー作「死刑台のエレベーター」に続く第2作。再びジャンヌ・モローを主演に迎え、若き人妻の情熱的な一夜の不倫愛を描く。新聞社主のアンリと結婚生活8年になる妻ジャンヌ。2人の間には娘もいたが、ジャンヌは閉塞的な日常に息苦しさを覚え、パリの旧友マギーの許を定期的に訪ねては憂さを晴らす日々。そしてそのパリ行きは、いつしか愛人ラウールとの密会へと目的を変えていく。ある日、夫にパリ行きを反対されたジャンヌは、逆にマギーとラウールをカップルと偽り屋敷に招くハメに。そんな時、ジャンヌはひょんなことから考古学者の青年ベルナールと出会い、彼も晩餐の席を共にすることになるのだったが…。
フランス人フォトグラファー、マリオンと、アメリカ人インテリアデザイナー、ジャックは、付き合って2年になるニューヨーク在住のカップル。イマイチ盛り上がりに欠けたベネチアでのバカンスの後、立ち寄ったのは、彼女の生まれ故郷である、恋人たちの都・パリ。この町で過ごす2日間に期待をかけるふたりだが、雲行きは怪しい…。 マリオンの両親に会ったジャックは、そのあまりの自由奔放っぷりに圧倒され、カルチャーショックを受ける。さらに街に出れば、次々とマリオンの元カレに遭遇。別れた後は二度と元カノに会わないタイプのジャックは、元カレと親しげに振る舞うマリオンの姿に、戸惑いを隠せない。嫉妬心と猜疑心にさいなまれた彼のイライラは募るばかりで、ふたりの関係もギクシャクし始めてしまう。果たして、ふたりは関係を修復することができるのか?それともこのまま別れてしまうのか?