都会の喧騒を離れた閑静な高級住宅街、令子は美容院の帰り道、やくざ者の辰男に襲われた。以来脅迫的に肉体関係を続ける令子は、辰男の呼出しに応じたホテルで、偶然にカメラマンの夫正二が使っているモデルと夫の友人の北沢に会ってしまった。辰男は令子との関係を続けるため北沢を消す役を買ってでる。しかし皮肉なことに間違えて正二を刺してしまう。
江戸から逃げた兇賊・蛇の平十一味を倶梨伽羅峠で捕縛した平蔵。 ほどなく、密偵のおまさは、かつて恋中だった 本格派の盗賊・狐火の勇五郎と江戸で再開する。 勇五郎は狐火の名を騙って凶行を繰り返す弟・文吉に制裁を加えるため、 おまさと二人で文吉一味の盗人宿に斬り込んだ。 危ないところを二人は平蔵に助けられ、文吉は捕縛される。実は文吉は、大阪の暗黒界を牛耳る白子家菊右衛門に命じられ、 平蔵を火付盗賊改方長官の座から引きずり下ろすために派遣された盗賊。 白子屋は次の手として、江戸の女盗・荒神のお豊と組んで、平蔵の命を狙い始める・・・。
政財界有力者の子女が通っている私立百花王学園では、ギャンブルの勝敗によって生徒たちの階級が決められていた。そんな学園に、蛇喰夢子(浜辺美波)という少女が転入してくる。学園を支配する生徒会は、リスクを負うことで至上の喜びを得るギャンブル狂の彼女を警戒し、腕に覚えのあるギャンブラーを刺客として送るが、ことごとく倒されてしまう。そこで生徒会は、百花王学園史上最大のギャンブルバトルを開催する。
「岸辺の旅」でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が、日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を実写映画化したサスペンススリラー。「東南角部屋二階の女」で長編監督デビューした池田千尋と黒沢監督が共同脚本を手がけ、奇妙な隣人に翻弄されるうちに深い闇に引きずり込まれていく夫婦の恐怖を、原作とは異なる映画オリジナルの展開で描き出す。元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。主人公の犯罪心理学者を西島秀俊、不気味な隣人を香川照之が演じるほか、竹内結子、東出昌大ら豪華キャストが集結。
自分が運転する車で起こした事故が原因で、矢野志摩子の夫・和彦は性不能者となってしまっていた。それ以来、夫の強い愛はサディスティックなものに変わり、欲求不満を募らせた彼女は、結婚前の恋人・祐介を呼び出してカーセックスに励む。しかし、その最中、サイドブレーキが外れ、車が坂道を転がり落ち、祐介はそのまま死亡。志摩子だけが一命を取り留めた…。
売れない小説家・秋夫は平凡ながらも小さな家庭を築き、幸せな夫婦生活を送っていた。ある日、執筆活動が行き詰まっていた秋夫のもとに1人の少女が現れる。少女は「ナツ」と言い、義母が父と再婚する際に連れてきた義理の妹で、実家には帰りたくないらしい。