自動車修理工場で働く寡黙な男性“ドライバー”は、映像業界でカースタントマンをする一方、強盗の逃走を手伝う“逃がし屋”の仕事もしている。ある日から彼は、同じアパートで暮らして幼い息子を育てる人妻アイリーンと距離を縮めるように。彼女の夫スタンダードは刑務所を出所するが、多額の借金を背負わされた彼は、強盗の仕事を強要される。“ドライバー”はアイリーンとその息子のため、強盗計画の“逃がし屋”を引き受ける。

『宮城野』(みやぎの)は、2008年製作・2010年公開の日本映画である。 矢代静一作による同題戯曲を映画化した作品である。謎多き浮世絵師である東洲斎写楽をモチーフにした新感覚の時代劇。矢代の娘の毬谷友子が主演している。 “もう一つのエンディング版”である『宮城野〈ディレクターズカット版〉』も製作され、この作品はお蔵出し映画祭2011のコンペ部門にノミネートされて、審査員特別賞を受賞した。