かつて将来を有望視されていたが、母の介護の為にその夢をあきらめるしか無かった天才チェロ奏者が、母の死をきっかけに再び元恩師のもとに行くと、そこには既に成功した若い天才チェロ奏者が居た。

ベストセラー作家・中山七里の同名ミステリー小説を「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の主演・佐藤健と瀬々敬久監督のコンビ、阿部寛の共演で映画化。東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生した。被害者はいずれも善人、人格者と言われていた男たちだった。宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎は、2つの事件からある共通項を見つけ出す。そんな中、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。利根は知人を助けるために放火、傷害事件を起こしたて服役し、刑期を終えて出所したばかりの元模範囚だった。犯人としての決定的な確証がつかめない中、第3の事件が起こってしまう。佐藤が容疑者の利根役、阿部が利根を追う刑事・笘篠役を演じるほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都らが脇を固める。

愛妻を5年前に殺された安城伍郎。いまや刑事を辞めた彼は、偽名を使ってひっそりとひとり暮らしをしながら、妻を死に追いやった仇敵を捜し出して復讐しようと、山野辺興業の部下たちを仲間割れさせて相討ちに追いこんだ末、そのボスを自らの手で射殺。その一方で伍郎は、彼の正体を知らない暴力団・吉岡組の組長となぜか意気投合し、奇妙な交友関係を結んでいた。やがて伍郎は、ヤミ資金を操る黒幕の正体をついに突き止める。